■自分で収穫!  ブドウ狩りも楽しめる

 大平ぶどう団地では、「ブドウ狩り」も楽しめる。自分たちの手でブドウを収穫するアクティビティは、大人も子どもも盛り上がる。緑豊かなブドウ棚の下で、ハサミを入れて自分で収穫したブドウを持参してキャンプ場へ向かう。そんなぜいたくなプランが立てられるのもこのぶどう団地の大きな魅力だ。

 料金は、「45分食べ放題:2,300円〜」「摘み取り体験:一房1,300円」「量り売りで収穫した分量によって値段が決定」など、農園によってさまざま。営業時間も農園によって異なるので事前に確認することをおすすめする。

■シーズン到来!  10月上旬まで楽しめる

「ふる里ぶどう園」の奥にはローラースライダーも 

 「大平ぶどう団地」のシーズンは、6月下旬から10月上旬まで。本来、ブドウの旬は秋だが、初夏から店頭にハウス栽培のものが並ぶ。筆者が2026年6月3週目に訪問した際は、「ふる里ぶどう園」が一番早くオープンしていた。品種が変わり、露路栽培のブドウが出始める8月のお盆前後からはさらに賑やかとなる。

■奇跡のストーリーをもつ農園「山田郷葡萄家」

団地のほぼ中央部に直売所がある「山田郷葡萄家」(2025年の様子)
摘粒作業中の「山田郷葡萄家」の農園
新規メンバーも加わり真摯にブドウに向き合う「山田郷葡萄家」の人たち

 約50ある農園の中からお気に入りを見つけるのも楽しみの一つである。多品種に強い園、贈答品に定評がある園、シャインマスカットに注力する園など、個性豊かだが、いま筆者が最も注目しているのが「山田郷葡萄家(やまだごうぶどうか)」である。

 山田郷とは大平町西山田のかつての地域名。7年前、先代のオーナーが後継者不足から閉園を決意した際、「この農園をなくさないでほしい」と願う常連客たち34人が農地と樹木を引き継いだ。現在もメンバーは、平日に本業を持ち、土日祝日のみ農作業を行うスタイルで運営を続けている。

 こちらのブドウは太陽の光をたっぷり浴びせる「露路(ろじ)栽培」がメインのため、オープン時期は遅めだが、その分、食べた瞬間凝縮された甘みが口いっぱいに広がる。地域の高齢化が進む中、愛する土地と農園を自分たちの手で守る姿には胸が熱くなる。直売所では試食もできるので、ぜひその情熱の味を確かめていただきたい。

■ブドウを調達して、いざキャンプ場へ

これからまだ大きくなる今年のブドウたち
袋掛けが終わったブドウたち

 直売所で採れたてのブドウをクーラーボックスに詰め込んでから、キャンプ場へチェックイン。これだけでいつものキャンプが一段と贅沢なものになる。シーズン中に何度か品種が変わるので、行くたびに新しいおいしさに出会える大平ぶどう団地。この秋、キャンプへの道中にぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。

 

●大平町観光ぶどう園協議会(かかしの里)
住所 〒329-4405  栃木県栃木市大平町西山田1771−3
電話 0282-43-8288(9:00~17:00 火・水定休・8月~9月無休)

ホームページURL https://www.tochigi-kankou.or.jp/spot/budoudanchi-2

※営業日時はホームページよりご確認ください

※この記事の情報は2026年8月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。