■日本のアルプス!  温泉あり、絶景あり【立山】

 立山黒部アルペンルートのケーブルカーやロープウェイ、バスを乗り継ぎ、標高2,450mの室堂(むろどう)に到着する。ターミナルから一歩外へ出ると、そこには日本とは思えないほどの雄大な景色が広がっている。室堂は立山三山(雄山・おやま、大汝山・おおなんじやま、富士ノ折立・ふじのおりたて)をはじめ、奥大日岳(おくだいにちだけ)や龍王岳(りゅうおうだけ)など3,000m級の山々に囲まれた場所で、「日本のスイス」とも称されている。

雄大な山々に囲まれている立山

 室堂ターミナルから1時間ほどのところにあるのが雷鳥沢(らいちょうざわ)キャンプ場だ。室堂からの道はきれいに整備されており、非常に歩きやすい。危険箇所もないうえ、道中にはみくりが池や地獄谷などの景勝地もあり、シャッターを切るのに忙しいほどだ。

風が穏やかだと水面に山容を鏡のように写し出す

 雷鳥荘までやってくると、眼下に雷鳥沢のカラフルなテント村が見えてくる。周辺には日帰り入浴が可能な温泉施設が点在しており、山の中にいながら本物の温泉に浸かれるのが最大の魅力だ。夕暮れ時には、立山三山が真っ赤に染まる姿を眺めながら入浴するという、この上なく贅沢な時間を楽しむことができる。また、周囲の山々が市街地の光を遮ってくれるため、夜は空一面に満天の星空が広がる。

雷鳥沢キャンプ場。たくさんのカラフルなテントが村を作っている

 雷鳥沢でテント泊をするだけでも十分に楽しめるが、立山周辺は遊歩道が整備されているため、みくりが池やみどりが池などを周遊できるほか、時間や体力に応じて立山三山、奥大日岳、龍王岳への登山を組み合わせることも可能だ。

 筆者が訪れた8月でも夜は気温が下がり、ダウンジャケットを着用した。標高が高いエリアなので、夏場であっても防寒対策は万全にしておきたい。

 北アルプスの絶景は、一度見れば誰もがその虜になるはずだ。標高が高く、初心者には少しハードルが高く感じられるエリアかもしれないが、なかには危険箇所の少ないルートもある。まずはしっかりと経験を積み、自分の体力に合わせてぜひチャレンジしてみてほしい。

 

【室堂ターミナルからピストンルート】所要時間
室堂(0:00)→ みくりが池温泉(0:20)→ 雷鳥荘(0:40)→ 雷鳥沢キャンプ場(1:00)→ 雷鳥荘(1:25)→ みくりが池温泉(1:45)→ 室堂(2:05)
歩行距離: 約4.0km
累積標高差: 登り 266m、下り 266m
合計所要時間: 2時間05分

●【MAP】立山