キャンプ場やフェス会場で時折目にする、無骨ながらも存在感を放つクーラーボックスは、アメリカ発のアウトドアブランド「YETI(イエティ)」の製品です。クーラーボックスから始まったYETIですが、2025年にアジア初となる現地法人「YETI JAPAN」の設立を機に日本での存在感を着実に広げ、今春には日本公式オンラインストアもオープンしました。これによりクーラーボックスやドリンクウェアだけでなく、アパレルやチェアといったアイテムの展開も本格化させています。今回は、そんなYETIの歴史を振り返りながら、いま注目したいアイテムをピックアップしました。

■タフなクーラーボックスから始まったブランドヒストリー

 YETIの始まりは2006年、アメリカ・テキサス州オースティン。創業者のロイ・セイダースとライアン・セイダースの兄弟は、二人とも幼い頃から釣りに親しんできました。生活の一部として狩猟や釣りに出かけるたびに、市販のクーラーボックスがすぐにひび割れたり、蓋が壊れたりすることに不満を募らせていました。「それなら自分たちで、本当にタフなクーラーを作ってしまおう」という発想から生まれたのが、YETIの代名詞ともいえるハードクーラー「Tundra」でした。

 ブランド名のYETIは、ヒマラヤに棲むとされる未確認生物・雪男に由来。極限の環境でも生き抜くとされるその伝説の生き物にちなみ、「どんな過酷な状況にも耐えるタフな製品」という思想を象徴する名前として選ばれています。

YETIの代名詞ともいえるハードクーラー「Tundra」

 日本でも近年クマの被害が居住地域にも及び、深刻化していますが、アメリカには1983年に設立されたInteragency Grizzly Bear Committee(IGBC)という、ハイイログマ(グリズリー)の個体数回復や、人間との関係性の啓蒙活動などを行う団体があります。YETIの「Tundra」の堅牢性はIGBCよりクマ対策にも有効だとお墨付きを得ているほど。

 ロトモールド製法で壊れにくいこと、最大7.6cmの断熱材と密封構造で熱を遮断し、匂いの漏れもありません。また、ハンドルは軍用グレードのナイロンロープ性で、その強靭さはクーラーボックス界の最高峰ともいわれています。

ラインナップは多岐に渡り、ハンディサイズの「ROADIE」はエントリーモデルとしても最適

■現在のラインナップと今後のカラー展開

 クーラーボックスから派生し、アウトドアツールをまとめて収納するゴーボックス「LoadOut GoBox」も登場。真空断熱構造を採用したタンブラーやボトルなどのドリンクウェア「Rambler」シリーズも展開を拡大。 現在ではバックパックやダッフルバッグ、アウトドアチェア、そしてアパレルまで、フィールドでの過ごし方を豊かにするプロダクト全般を手がけるブランドへと成長しています。

 現在のカラートーンはブラックやホワイト、グレーなどモノトーンとアースカラーが中心ですが、一部アイテムにはレッドやオレンジなどがあり、今後のシーズンカラーではさらにトレンド感があるものの登場が予告されています。

「LoadOut GoBox」シリーズ
バケツタイプなど、ニーズに合わせてラインナップも拡大し続けています
ドリンクウェアのバリエーションの多さは随一!
バッグもアウトドアからタウンユースまで幅広くラインナップ。YETIのタフな世界観をデイリーに持ち歩けます