「百名山に登ってみたいけれど、体力に自信がない」「高山の景色を手軽に味わってみたい」 そんな気持ちを持ったことはないだろうか。栃木県北部に位置する茶臼岳(ちゃうすだけ)は、那須連山の主峰で標高1,915m。日本百名山・那須岳の一座でありながら、ロープウェイを使えば気軽に高山の世界に踏み込める山だ。
茶臼岳の最大の特徴は2つ。現在も活動を続ける活火山ならではの「火山の迫力」とロープウェイを使えば、始めからダイナミックな風景の中を歩けることだ。本来であれば長時間の登りを要する高度帯に、ロープウェイで一気に到達できるため、高山の世界を体感しやすい。
さらに、森林限界を超えた開放的な景色がすぐに広がるため、登り始めから視界が抜けており、終始ダイナミックな風景の中を歩けるのも魅力だ。短時間の行程でありながら、百名山らしいスケール感をしっかり味わえる山なのだ。
■ロープウェイで一気に標高1,600m級の世界へ
●那須ロープウェイへのアクセス
登山の起点となるのが那須ロープウェイである。那須ロープウェイへは、東北自動車道・那須ICから約30〜40分とアクセスしやすく、登山口直下まで車で入れるのが大きな魅力である。
一方、公共交通機関を利用する場合は、JR那須塩原駅または黒磯駅から路線バスで約1時間前後を要するため、時間に余裕を持った計画が必要となる。
ロープウェイ山麓駅から山頂駅までの乗車時間はわずか4分と非常に短く、あっという間に標高約1,684mの山頂駅まで到達する。
ゴンドラから見下ろす景色からすでに非日常を感じられ、眼下に広がる山肌の荒々しさや、遠くの山並みが段々と近づいてくる感覚に期待が高まる。標高を一気に稼げるのは大きなメリットだ。
山頂駅に到着すると、空気は一気にひんやりと変わる。視界は開け、風も強くなるため、防寒対策は必須だ。夏場でもフリースや薄手のダウンジャケットを携行しておくと安心できる。登山口には鳥居が立ち、ここから先が本格的な山域であることを感じさせる。
なお、ロープウェイは季節によって運行時間・料金が変わるほか、強風時は運休になる場合もある。訪問前に必ず公式サイトで最新情報を確認しておこう。