これからキャンプを始めようとする人にとって、設営や撤収への不安が少なく、扱いやすいのは何といってもワンポールテントだ。

 基本構造は本体となる幕と1本のポールのみ。きちんと張れば見栄えもするし、オシャレなデザインのモデルも多い。30年以上キャンプに親しむ筆者も今でもしょっちゅうお世話になるタイプのテントだ。

 今回はそんなワンポールテントの魅力やメリットをわかりやすく解説する。あわせてデメリットと対策も紹介するのでこれから購入を検討している人はもちろん、テント選びに迷っている人はぜひ参考にしてほしい。

■ワンポールテントとは

中心にポール1本だけで立ち上げるシンプルなデザイン

 ワンポールテントとは、その名の通り1本のポールで設営する三角錐型のテントである。呼び名はモノポールテントやアメリカ先住民の住居として使われていたティピーに由来して、ティピーテントと呼ばれることも。

■ワンポールテントの魅力7選

 まずは、ワンポールテントは、他のテントと比較しどのようなメリットがあるか以下に紹介しよう。

① 設営がとにかく簡単

床面の隅にペグダウンし、中央にポールを立てるだけの簡単さ

 ワンポールテントの最大の魅力は、設営の手軽さだ。ポール1本というシンプルな構造により、初心者でも短時間で容易に設営できる点が特徴である。所定の位置にペグダウンし、中央にポールを立ち上げるだけで形になるため、他のタイプのテントのようにスリープに通すなど複雑な手順は一切不要である。

 また、説明書を細かく確認せずに直感的に設営できるのも大きな利点。キャンプ初心者にとって、ハードルとなりやすい設営作業の負担を大きく軽減してくれるテントだ。

② デザインがおしゃれ

ランタンの灯りだけでもSNS映えする

 ワンポールテントの魅力のひとつに、おしゃれなデザイン性が挙げられる。特徴的な三角形のフォルムは自然の景色に美しく映え、シンプルでありながら存在感のあるキャンプサイトを演出できる。

 自然界には少ない三角形は、よりスタイリッシュに感じる点も魅力である。装飾や装備の配置によりSNS映えもしやすく、写真に残したくなるような魅力的な形を作り出せるテントだ。

③ 撤収作業も楽々

 ワンポールテントは、軽量で持ち運びやすい点も大きな魅力である。パーツが少ないシンプルな構造のためコンパクトに収納でき、荷物を減らしたいソロキャンプや少人数キャンプに最適である。

 また、撤収作業も非常に簡単である。幕をたたみ、ポール1本を芯にして巻くだけでスムーズに片付けが完了する。設営から撤収まで、ストレス少なく扱える実用的なテントである。

④ 開放感のある広い室内空間

 ワンポールテントは、開放感のある広い室内空間も魅力。中央のポールを軸に天井が高く広がる構造のため、外から見るコンパクトな印象とは裏腹に天井高があるので、見た目以上に広く感じる。

⑤ レイアウトの自由度が高い

ワンポールテントの中に寝室用に小型テントを取り込んだカンガルースタイル

 レイアウトの自由度が高い点も大きな魅力である。グランドシートを外してシェルターとして使用したり、小型テントを内部に設置するカンガルースタイルなど、用途に応じて空間を自在にアレンジ可能だ。

 また、コットを取り入れるなど、自分好みのキャンプスタイルを実現しやすいのも特徴。シンプルな構造であるからこそ、工夫次第で自分なりの多彩なアレンジも可能。追加ポールによりキャノピーを広げれば、タープのような使用も可能であり、広い空間も楽しめる。

⑥ コスパがいいモデルが多い

 ワンポールテントは、他のタイプと比較してコストパフォーマンスに優れたモデルが多い点もポイント。構造がシンプルであるため製造コストが抑えられ、比較的リーズナブルな価格帯の商品が豊富に揃っている。

 そのため、初めてテントを購入する場合でも入手しやすく、価格以上の快適性やデザイン性を実感できる。これからキャンプを始める人でも、本格的なキャンプを十分に楽しめるだろう。

⑦ 風にも比較的強い構造

風を逃がしやすく特徴的なデザインのOne Tigris CONIFER

 風はテントやタープにとって天敵であるが、ワンポールテントは円錐形の構造により比較的風に強い特徴を持つ。これは風を広い面で受け止めるのではなく、分散させて受け流せるためである。

 特に八角形は、一面あたりの面積が小さく、風の影響を受けにくいといわれる。辺が多いため、風向きが変わっても大きな影響がない。張るときに風向きをあまり考えなくて済み、初心者でも悩まずに設営ができる。