「ソフトクーラーは軽くて便利だが、保冷力に不安」「連日のキャンプでは、やはりハードクーラーの方が安心」と思ってはいないだろうか。

 キャンプ歴が長くなるほど、クーラーボックス選びは悩ましい課題となる。特に連泊や食材管理を考えると、ソフトクーラーは保冷力が弱いというイメージが頭をよぎりがちである。

 しかし、近年の高性能ソフトクーラーは、使い方や季節次第ではハードクーラーに迫る実力を備えている。今回は、実際の検証結果をもとに高性能ソフトクーラー「AO Coolers」の実力を解説する。ぜひ、クーラー選びの参考にしてほしい。

■ソフトクーラーを選ぶメリット

ソロやデュオに丁度いいAO Coolers12P

 最近の高性能ソフトクーラーは、高い保冷力と実用的な収納性を備えている。大型で重量のあるハードクーラーと比べると、ソロキャンプやデイキャンプでは取り回しのよさが際立ち、状況によってはソフトクーラーの方が合理的な場面も多いだろう。

●軽量で持ち運びやすく設営・撤収が楽 

空の状態であれば850gと軽く、片手でも余裕で持ててしまうAO Coolersのソフトクーラー

 ソロキャンプやデイキャンプでは、できるだけ荷物を減らし、設営や撤収をスムーズに行いたい。軽量なソフトクーラーであれば、片手で持ち運べるモデルも多く、駐車場からサイトまでの移動もストレスを感じにくいのでおすすめだ。

 使用しない際は折りたたんで収納できるため、車載スペースを圧迫せず、結果として撤収時間の短縮にもつながる。AO Coolers12Pを実際にキャンプで使用したところ、軽さと携行性の高さが際立った。片手で持っても疲れにくい点は、徒歩やバイク移動キャンプではポイントになるだろう。

●使わない時はコンパクトに収納できる

使わない時はつぶせるため、収納性や携行性といった点においてのハードクーラーとの差は歴然 

 ソフトクーラーの大きな魅力は、使用しない時にコンパクトに収納できる点である。ハードクーラーのようにかさばらず、折りたたんで隙間に収められるため、車載スペースを有効に活用できる。

 特に徒歩やバイク移動を伴うキャンプでは、荷物の体積を抑えられるかどうかが重要なポイントとなる。容量の目安としては、デイキャンプやソロキャンプであれば15〜20L程度、1泊程度のキャンプであれば20〜25Lクラスが扱いやすい。車移動なら容量重視、徒歩やバイク移動であれば収納性や携行性重視と、移動手段やキャンプスタイルに応じて選択しやすい点も、ソフトクーラーならではのメリットである。

●キャンプ以外でも使える汎用性の高さ

AO Coolersのソフトクーラーであれば、買い物袋として使うこともできる

 ソフトクーラーボックスは、キャンプ専用にとどまらず、日常生活でも活躍する汎用性の高さが魅力である。普段の食材の買い出しやまとめ買い、道の駅や直売所へ立ち寄るような日帰りドライブに加え、スーパーでの買い物でも違和感なく気軽に使用できる。

 アウトドアと日常をつなぐアイテムとして、一つ持っておくことで使い道は大きく広がる。AO Coolersは最初の一台としても、サブクーラーとしても導入しやすい存在である。ハードクーラー一択だと思っていた人ほど、一度ソフトクーラーという選択肢を検討してみる価値はあるだろう。

●ハードクーラーが向いているケース

明け方の霜降り状態でも、すぐに拭き取れるハードクーラーであれば気にならない

 一方で、すべてのキャンプにおいてソフトクーラーが最適というわけではない。真夏の高温環境や連泊日数が多いキャンプ、大量の食材や氷を長時間保冷したい場合には、ハードクーラーの優位性は依然として高い。分厚い断熱材と密閉性の高い構造により、外気温の影響を受けにくく、安定した保冷力を長時間維持できる。

 また、耐久性や気密性を重視する場合や、クーラーを簡易的なテーブルや腰掛けとして使用したい場面でも、剛性の高いハードクーラーは安心感がある。キャンプスタイルや季節、使用目的によっては、ハードクーラーとの使い分けや併用も合理的な手段である。