■激闘! 第19回SKIMO日本選手権 黒部・宇奈月温泉大会【スプリント】

スプリント・シニア女子決勝の様子
スキーを担いでブーツで登るセクションもある。写真は上田絢加

 そんななか、SKIMOの日本選手権が、2月13日(金)~ 15(日)、富山県黒部市の宇奈月スノーパークで開催された。

 まず14日(土)に実施されたのは、オリンピック採用種目である「スプリント」だ。当日は晴天に恵まれたが、朝は放射冷却で冷え込み、雪があまりにも硬かったため、安全を考慮して開催が30分遅らせられた。

 しかし、予選・決勝と進むなかで気温がぐんぐんと上がり、雪は一気に緩む。変化の激しいコンディションのなかで、レースが進んでいった。

スプリントのシニア男子部門。優勝・島徳太郎(中央)、2位・平林安里(左)、3位・滝澤漣(右)

 シニア男子の部を制したのは、島徳太郎。ワールドカップでも好成績を残す、名実ともに日本のエースで、後続から26秒のタイム差をつけてゴールした。

 序盤では島の後に滝澤漣、平林安里が続いたが、フットパート上部で平林が滝澤を抜き、そのままゴール。

 優勝した島は「予選と決勝で雪質がかなり変化した。オリンピックを目指して積み上げてきたものを、今日は出すことができたと思う」と話した。

スプリントのシニア女子部門。優勝・上田絢加(中央)、2位・滝澤空良(左)、3位・田中友理恵(右)

 シニア女子は、序盤から上田絢加が飛び出し、独走して優勝を決めた。2位は滝澤空良。その後に続く田中友理恵と臼井夏美がデッドヒートを繰り広げたが、最後は田中が臼井を押さえて3位となった。

 優勝した上田は「ヨーロッパで硬い雪ばかり滑っていたので、日本の柔らかい雪は久しぶり。でも落ち着いてレースを進められて良かった」と話した。

 そして、まさに群雄割拠の様相となったのがジュニア部門だ。

 ジュニア男子では激しいデッドヒートが繰り広げられ、過去2連覇中の笹川勇太を押さえ、行廣大志が優勝を飾った。ジュニア女子は、トレイルランニングやスカイランニングの大会で数々の 優勝を重ねているスーパー小学生田口夏稀が、本大会初出場ながら優勝を飾った。ここ数年で、ジュニア部門の参加選手が増えていることは喜ばしいことだ。

■山の中を駆け巡る! SKIMO花形種目も同時開催 【インディビジュアル】

コース上部の山の上に付けられたコースを走る選手たち

 15日(日)には、もうひとつの種目「インディビジュアル」のレースが開催された。インディビジュアルは、ゲレンデ外の自然地形も使って行われる長距離種目だ。山岳スポーツとしての本来のSKIMOの形を留める「花形種目」である。

 前日よりも雪は締まっていたが、それでも荒れた斜面での滑走は高い滑走技術と体力が求められる。SKIMOは心肺能力や登りの強さだけでなく、総合的な能力が必要とされるスポーツなのである。

スキーを履いたまま一瞬でシール(滑り止め)を外すテクニックも見どころのひとつ。写真は島徳太郎

 シニア男子では島徳太郎が優勝。2位の宮津旭との差は8分だった。3位は平林安里。シニア女子では上田絢加が優勝、2位が田中友理恵、3位が滝澤空良だった。