長野県松本市にある「Mt.乗鞍スノーリゾート」は、車なら長野道・松本ICから約1時間、電車ならJR松本駅近くの松本バスターミナルから無料シャトルバス(予約制)でアクセス可能。近年、日本各地のウインターリゾートに多くのインバウンドが訪れているが、深い山の中に位置するこのスキー場は、海外からの旅行客はまだチラホラと見かける程度。リフトやレストランの混雑もほぼなく、騒々しさのない穏やかな雰囲気だ。そのうえ、雪質がとても良いので穴場的なスキー場と言えるだろう。そんな、「Mt.乗鞍スノーリゾート」へ1泊2日で訪れた滑走体験をさっそくレポートしていきたい。

■サラサラの粉雪が積もる極上リゾート

Mt.乗鞍に積もる雪とにかくサラサラ。とくにハイシーズンのドライパウダーは格別だ

 喧騒のない穴場的なスキー場というと、コンパクトなローカルスキー場をイメージするかもしれない。しかし、「Mt.乗鞍スノーリゾート」は、コース数17本、最大斜度33度、ゲレンデトップからの最長滑走距離は5,000mと滑り応え十分のポテンシャル。そのうえ、ゲレンデベースは標高1,500m、トップは標高2,000mとスキー場全体が高所に位置し、雪質は最高だ。

極上の雪が待つ「Mt.乗鞍スノーリゾート」

■バランスのとれたコースレイアウト

「レストハウスやまぼうし」前から滑り込めるパラダイスコース。圧雪したてのコースが気持ちいい

 スキー場のメイン玄関口はゲレンデ中腹にある「やまぼうし駐車場」。駐車場前の道路を渡ると「レストハウスやまぼうし」があり、その目の前からコースに滑り込める。この日は早い時間にスキー場に着いたので、「朝イチのピステンをいただき!」とレストハウス前の「パラダイスコース」にさっそく滑り込む。しっかり整備されていて、足元から伝わる雪のやわらかさが心地いい。リフト乗り場近くまで滑り降り、山の方を振り向くと雪に覆われた乗鞍岳が朝日に輝いている。「清々しいファーストランができた」と滑り出しから気分上々だ。

「夢の平コース」もリフトやコースから乗鞍岳を見ることができるビュースポット

 レストハウス前の中斜面で足慣らしを済ませたら、ゲレンデベースまで降りて、今度はリフトを乗り継ぎ「夢の平コース」へと向かう。4人乗りリフト「夢の平クワッド」で回せるこのコースは全長800mのフラットな斜面。幅があり全体的になだらかなので、ビギナーや子どもが滑りの練習をするのにぴったりだ。

縦横無人に滑れる充実の17コース

■最上部はパウダーの宝庫

ゲレンデ最上部は雪が軽いので思いきりスプレーをあげられる

 「夢の平クワッド」山頂から、さらに「かもりかリフト」を乗り継いだところが標高2,000mとなるスキー場最上部。ゲレンデ随一の雪質を誇り、非圧雪コースが2本、迂回コースが1本というレイアウトだ。ゲレンデ最大斜度を誇る上級斜面があるのもこのエリア。

 今回の旅では初日は終日雪、翌日が晴天というロケーションだったため、幸運なことに両日ともにここでパウダースノーを満喫できた。とくに2日目は積もったパウダー狙いのスキーヤー・スノーボーダーが山頂エリアに集まっており、あちこちで歓喜の声が聞こえてくる。にもかかわらず、コースが広いため何本滑ってもまっさらなたくさんパウダーが残っていた。

斜度感があるのでダイナミックなパウダーランを味わえる
広さがあり地形変化もあるので、滑っていて飽きないのもいい
スキー場内のあちこちに非圧雪コースが用意されている

 Mt.乗鞍は非圧雪コースが豊富で、降雪のあとはまさにパウダーの宝庫。ゲレンデトップ以外でも、林道を通り抜けていく「兎待ちコース」や、山麓の急斜面「フィニッシュコース」と「テクニカルコース」など、地形や斜度感の異なるさまざまな非圧雪コースでパウダースノーを楽しめる。