釣りの醍醐味は魚を釣ることだけではない。波の音を聞きながら、のんびりと竿を眺める時間も楽しい。特に今の時季、遠くの景色まで見渡せる空気が澄んだ冬の海では、アジ釣りをしながらお湯を沸かしてスープを飲んだり、簡単な料理をしたりする「待ち時間を楽しむ釣り」が筆者にとっては格別の癒やしとなっている。

 今回はDAISO(以下、ダイソー)商品を使って気軽にはじめられ、釣果に一喜一憂せずに海辺で過ごす時間そのものを楽しむ、冬のアジ釣りの魅力を紹介する。

■冬こそゆったり! 初心者でも楽しめるアジ釣り

ダイソーで揃う釣具とエサがあれば十分。初心者でもすぐに始められるのが、アジ釣りの魅力

 冬のアジは数こそ減るが、脂がのった良型も期待できる季節だ。そして冬の釣り場は人が少なく、のんびり過ごせるのがうれしい。

 筆者が今回の釣行で使用したダイソー商品は以下の通りだ。

【今回使用したダイソー商品】
サビキ仕掛け(ハゲ皮・6号):110円(税込)
3本針×2セット入り。初心者でも絡まりにくいコンパクトな仕掛けで、アジ・サバ狙いに最適だ。
波止用プラカゴ(6号):110円(税込)
2個入りでコスパ抜群。穴の位置を回して、エサの出る量を調整できる。
ナス型オモリ(6号):110円(税込)
波が穏やかな港内なら6号で十分。風が強い日は8号も用意しておくと安心だ。
折りたたみバケツ:330円(税込)
釣った魚を活かしておくのに便利。持ち運びもコンパクトで重宝する。
折りたたみ椅子:330円(税込)
待ち時間が長いアジ釣りの必需品。これがあるとないとでは快適さが段違い。

 これにエサ(アミエビ約300~500円)を釣具店で購入すれば、1,500円程度で釣りが始められる。竿とリールは別途必要だが、ダイソーには振り出し竿(770円)やスピニングリール(1,100円)もあり、すべてダイソーで揃えることも可能だ。

■釣れない時間こそ贅沢! “待ち時間を楽しむ釣り”のすすめ

ひと手間かけるだけで、待ち時間を快適に楽しむことができる

 この日、筆者が向かったのは地元の漁港。気温は8℃ほどで、朝5時に釣りをスタート。風は穏やかで、絶好の「のんびり釣り日和」だった。

 すでに魚の回遊があったらしく、仕掛けを投入してわずか5分程度で最初のあたりが。釣れたのは20cm超えのアジだった。その後、あたりはあるもののバラしてしまうことが続き、ようやく2匹目のアジをゲット。

 その後は、ポツポツとカタクチイワシが釣れたのみで地合い終了。冬のアジは夏のように入れ食いとはいかないが、だからこそ1匹釣れたときの喜びは格別だ。

 4時間の釣行で、アジ2匹とカタクチイワシ3匹。正直、数としては少ない。だが、この日の目的は「釣果」ではなく「釣りの待ち時間を楽しむこと」だ。

ミニコンロでお湯を沸かしてスープタイム。潮風の中で味わう一杯は格別

 アジ釣りは、次の地合いが来るまでの待ち時間が長い。だが、ミニコンロとマグカップを持参すれば、すぐにお湯を沸かして温かい飲み物が楽しめる。その時間を“退屈”ではなく“楽しみ”に変えよう。この日、筆者は持参したカップスープとインスタントコーヒーで小休止。湯気が立ち上るスープやコーヒーと共に、海を眺めながら過ごす時間は、まるで静かな海辺でのカフェのよう。釣りと小さなアウトドアを組み合わせることで、何気ない時間が豊かな体験に変わるのだ。

 釣れない時間も、海を眺めながらボーッとしたり、釣り仲間と話したり。そういう「余白の時間」こそが、冬の釣りの醍醐味なのかもしれない。