凍てつく空気の中、堤防に立つと吐く息が白くなる。この時期、多くの釣り人は竿を納めてしまうが、実は冬こそサビキ釣りで20cm超えの良型アジが狙える絶好のシーズンだ。
「寒いから釣りはオフシーズン」 そんな思い込みは、100円ショップを活用した“釣り飯”スタイルで覆される。
今回は、サビキ釣りで釣ったアジやイワシを、釣り場でそのまま調理して味わう“釣り飯”スタイルを100均ギアだけで実現する方法をご紹介する。冬の冷たい潮風の中、釣りたてのアジを焼いてホカホカの塩焼きを頬張る。この贅沢は、寒さを忘れさせてくれるアウトドアの醍醐味である。
■100均で揃う “釣り+食” ギア5選
冬の釣り飯に必要なアイテムは、すべて100円ショップで揃う。
① ルアーロッド(1,100円)
サビキ釣りで狙う魚種については遠投不要で足元で狙うこともできるため、DAISO(以下、ダイソー)から販売されている210cmのルアーロッドで十分対応できる。アジやイワシといったサイズを狙うなら十分なスペックだ。冬は魚が沖の深場に移動する傾向があるため、遠投が必要な場面でもルアーロッドなら問題なく対応可能である。
② リール2000(550円)
大型の魚種を狙うわけではないため、ダイソーの2000番リールで十分対応できる。すでにラインも巻かれているため、釣り場で竿にリールをセットし、仕掛けをつければすぐに釣りを開始できる便利さも魅力だ。冬場は手がかじかみやすいため、セッティングの手軽さは大きなメリットとなる。
③ サビキ仕掛けセット(110円)
ダイソーの「サビキ仕掛け 4〜5号」が最適だ。冬のアジは20cm前後の型が多く、このサイズの針が適している。予備として2〜3セット用意しておくとトラブルが起きても焦らず対応できる。
④ サビキカゴ(110円)
サビキ釣りに必要なアミエビなどを入れるサビキカゴもダイソーでそろえることができる。こちらは2個1セットで販売されているため、万が一ひとつ使えなくなっても釣りを続けられる。
⑤ 釣り用活かしバケツ(550円)
釣った魚を活かしておくため、また海水を汲むための必須アイテム。コンパクトに折りたためるため持ち運びも楽だ。冬場は水温が低いため、バケツの中でも魚が弱りにくいのは嬉しいポイントである。
⑥ アルミトレー(110円)
魚を焼くための調理器具。使い捨てで片付けが簡単なうえ、魚から出る脂もしっかりキャッチしてくれる。冬場の調理では、脂が固まりやすいためこのトレーが重宝する。
⑦ 固形燃料+ミニコンロ(330円)
ダイソーの固形燃料(110円/3個入り)は1個で約20〜25分燃焼する。「ちょこっとストーブ」(220円)と組み合わせれば、すぐに調理が始められる。冬場は風が強い日も多いが、このコンパクトな組み合わせなら安定した火力を確保しやすい。
【合計金額: 2,860円】
■実際の釣りシーン(アジ・イワシ狙い)
●冬の釣り場選びのポイント
冬のサビキ釣りで成果を上げるには、水温が安定している場所を選ぶことが重要だ。おすすめは以下の条件を満たす釣り場である。
・水深が5m以上ある堤防や港(冬は深場に魚が溜まりやすい)
・潮通しが良く、温排水が流れ込む場所
・風裏になる湾内の堤防
冬場は水温12℃を下回ると魚の活性が大幅に落ちるため、温排水のある場所や風裏の湾内を狙うと釣果が期待できる。
●サビキ釣りの基本手順
【手順①】 コマセ(アミエビ)を釣具店で購入し、海水で解凍する。冬場はアミエビが凍りやすいため、現地で海水に浸けながら使うとよい。2〜3時間の釣りなら500g〜1kgで十分だろう。
【手順②】 サビキ仕掛けのカゴにアミエビを詰め、足元の海に落とす。冬場は魚が底付近にいることが多いため、海底から30cm〜50cm浮かせた状態にするのがコツだ。
【手順③】 竿を30cmほどゆっくり持ち上げて戻す動作を繰り返す。冬は魚の動きが鈍いため、控えめな誘いが効果的である。「コツコツ」とアタリを感じたら、一定のスピードでリールを巻こう。
【手順④】 釣れた魚はバケツの海水に入れておく。アジの背びれや腹びれには硬い棘があるため注意しよう。
冬は20cm以上の食べ応えある良型が釣れるのが魅力だ。数は秋ほど期待できないが、脂の乗った旨みの強いアジ、イワシが狙える。