2026年が目前だ。初詣の予定をたてた人も多いだろう。きりりと澄んだ空気のなかの参拝は身も心も引き締まるが、移動や待ち時間で想像以上に体力を消耗しやすい。そこで、冷え込む冬の空気の中で参拝したあとは、身体をじんわり温める立ち寄り温泉で1日を締めくくってみてはいかがだろうか。

 今回は、甲信越(山梨県・長野県・新潟県)の人気初詣スポットの周辺にある、2026年1月1日~1月3日に営業予定の日帰り温泉施設を3か所紹介する。初詣の帰りに立ち寄りやすく、アクセスしやすい施設を厳選したのでぜひ参考にしてみてほしい。

■【山梨】北口本宮冨士浅間神社の初詣帰りの旅に。山梨県鳴沢村「富士眺望の湯ゆらり」

「富士眺望の湯ゆらり」は入口からも富士山を望める

 山梨県富士河口湖町にある「北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)」は中央自動車道・河口湖ICから国道139号線を経由して約3.2km。富士山信仰で知られる浅間神社の中でも、吉田口登山道のスタート地点として登山者が訪れることでも知られる。厳かに参拝を済ませたあとは、神社から車で約20分の立ち寄り温泉「富士眺望の湯ゆらり」がおすすめだ。国道139号線から温泉に向かうまでの道中で、雄大な富士山が見られる。

 「富士眺望の湯」の名前の通り、2種の露天風呂だけでなく、内風呂からも雪を被った富士山が眺められるため、じっくりと湯に温まりながら縁起のよい正月の特別感を味わえるだろう。源泉は富士青木ヶ原樹海に湧く天然温泉とのこと。ほかにも、アロマの香りが楽しめる香り風呂や、富士風穴を思わせる溶岩が壁面を覆う洞窟風呂など全16種の多彩な湯船がそろう。富士山麓の冬の風で体を休めつつ、趣向の異なる湯殿や浴室めぐりを贅沢に楽しんでみよう。山梨の郷土料理などが楽しめる食事処もあり、満足感の高い時間を過ごせるのが魅力である。

富士眺望の湯ゆらり
電話:0555-85-3126
住所:山梨県南都留郡鳴沢村8532-5
入泉料(貸バスタオル・フェイスタオル付):
・大人
平日(10:00~19:00)1,400円、土日祝1,700円
平日( 19:00~)1,200円、土日祝1,500円
・子ども(4歳~小学生)
平日750円、土日祝 800円

1月1日~1月3日の営業について:
1月1日 9:00~22:00(最終受付21:00)
1月2日、3日 10:00~22:00(最終受付21:00)
※終日土日祝日料金(大人1,700円、子ども(4歳~小学生)800円※バスタオル、フェイスタオル付き)
(ただし、混雑状況によって入館制限がかかる場合や、時間前に受付を終了する場合あり)

ホームページURL:https://www.fuji-yurari.jp/

●【MAP】富士眺望の湯ゆらり

■【長野】諏訪大社への初詣と一緒に寄りたい。長野県岡谷市「ロマネット」

美肌の湯と、リラックス体験を楽しめる温泉施設(画像提供:ロマネット)

 長野県諏訪湖周辺に4社鎮座する「諏訪大社」は全国にある諏訪神社の総本社であり、御朱印をいただきながらの4社めぐりなどが人気だ。毎年、特に賑わいを見せる「諏訪大社下社秋宮」へのアクセスは中央自動車道・岡谷ICからおよそ5.2km。初詣のあとに温泉に行くのなら長野県岡谷市「ロマネット」の利用が便利である。最も近い「諏訪大社下社秋宮」からは車で約3.4km、最も遠い「諏訪大社上社前宮」からは車で約10.1kmに位置する。

 古代ローマの公衆浴場、テルマエを想起させる円形の浴槽には、42℃前後の源泉100%のお湯が注がれている。メタケイ酸を多く含む泉質は、美肌や保湿効果と、保温に優れる。浴槽の底には玉石が敷き詰められており、入浴しながら足裏のマッサージも楽しめる。ちょっとしたアミューズメント気分が味わえる温泉施設。広々とした湯船と非日常感に体を浸し、つるつるにリフレッシュしたお肌で新しい年を迎えよう。

ロマネット
電話:0266-27-6080
住所:長野県岡谷市長地権現町4-1-24

入館料:
・大人(中学生から)
朝風呂:300円
風呂:600円
・小人(3歳から小学生)
朝風呂:160円
風呂:300円

1月1日~1月3日の営業について:
1月1日、2日 朝風呂:5:30~9:00、風呂:10:00~21:00
1月3日 朝風呂:5:30~9:00、風呂:10:00~22:30
(いずれも、受付終了は閉館30分前)

ホームページURL:https://okaya-romanet.jp/index.shtml

●【MAP】ロマネット

■【新潟】彌彦神社での初詣帰りに行きたい。新潟県弥彦村「弥彦桜井郷温泉さくらの湯」

温泉だけでなく、充実した休憩スペースを備えているのが大きな魅力(画像提供:弥彦桜井郷温泉さくらの湯)

 弥彦山(やひこやま)の麓にあり、越後開拓の祖神で地元では「おやひこさま」として慕われている、新潟県弥彦村の「彌彦(やひこ)神社」は北陸自動車道・三条燕ICからおよそ13.6kmのところにある。創建から2400年以上という歴史があり、森深い境内を訪れて自然を感じながらお参りするのはいかがだろうか。初詣を済ませたあとは、車で約4.1kmの場所にある「弥彦桜井郷温泉さくらの湯」に立ち寄るのがおすすめだ。

 大きな内湯には寝湯や壺湯があり、開放感のある大露天風呂は硫黄泉の源泉掛け流しで、参拝で冷えた身体をしっかり温められる。木のぬくもりが感じられるウッドデッキで景色を眺めながら、1年の計に思いをめぐらせてみるのもよさそうだ。 

 施設内には食事処もあるほか、休憩スペースも充実しており、30席のリクライニングシートを備えたラウンジや、雑魚寝ができる休憩処もあり、初詣の余韻をそのままに家族連れでもゆったり過ごせるのが魅力だ。

弥彦桜井郷温泉さくらの湯
電話:0256-94-1126
住所:新潟県西蒲原郡弥彦村大字麓1970

入館料:
・大人(中学生以上)
基本 1,150円(タオル・バスタオル・ 館内着含む)
夜間割引(平日のみ、17時~)700円(タオル・バスタオル含む)
・子ども(3歳~小学生)
基本 650円(タオル・バスタオル・ 館内着(希望者))
夜間割引(平日のみ)450円(タオル・バスタオル)

1月1日~1月3日の営業について:
10:00~22:00(最終入館受付21:15) 
ただし、終日祝祭日料金(平日夜間割引なし)

ホームページURL:https://www.hotel-juraku.co.jp/sakura/

●【MAP】弥彦桜井郷温泉さくらの湯

■2026年の始まりは、気持ちよく温まる一日で

 新しい一年に向けて、初詣で気持ちを高める。寒さでこわばった身体は、立ち寄り温泉でほぐせば、最高の一日が完成。

 三が日に営業している温泉をあらかじめ押さえておき、予定に組み込んでみてはいかがだろうか。初詣の余韻のまま温泉へ向かい、心身を整えれば、きっと2026年を前向きに迎える準備ができるはずだ。

 

※この記事の情報は2025年12月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。