■明るさは最大200lmで2段階に調節できる

 性能面では、最大200lm(ルーメン)の明るさの白色ライトを備えています。「lm」というのは明るさを表す単位で、数値が大きいほど明るくなります。目安としては、日帰り登山では200~300lm、夜間登山なら300lm以上と言われています。200lmあれば、周囲を照らすには十分な明るさなので、テントや山小屋などでも役立つでしょう。

200lmとスタンダードな明るさの白色ライト

 高価なモデルになると、もっと数値が大きかったり、光色を切り替えたりができますが、初心者が気軽に使うという観点では、そこまでの機能はなくても困らないでしょう。

 明るさの調節はLOWとHIGHの2段階で、赤色ライトも付いています。上面の電源ボタンを押すたびに、弱→強→赤色→消灯、と切り替わります。また、「HAND SENSOR」機能もあり、手をかざすだけでオン/オフの切り替えができるのも便利です。

本体の上面に操作ボタンを装備する

■赤色ランプがあるとけっこう便利

 赤色ライトは、周囲をあまり明るく照らしたくないときに重宝します。「たとえば、山小屋などで消灯後にトイレに行くときに足元を照らしたり、枕元にある飲み物を取るときに照らしたりなど、ちょっとしたときに便利なんです」(鈴木さん)

赤色ライトがけっこう重宝する

 赤色ライトは目への刺激が少ないので、白色ライトをつけると眩しい場合や、周囲に迷惑をかけたくないときなどに重宝するのです。なお、緊急時には点滅させて周囲に知らせることも可能です。

■暗くなる前に準備をしておきたい

 登山中に、そろそろ暗くなってきそうだなという時間帯に近づいたら、なるべく早めにバックパックから取り出しやすい位置に移動しておくなど、準備をしておきましょう。「暗くなってバックパックから取り出すのは、かなり面倒ですよ」(鈴木さん)

 ヘッドライトは、登山はもちろんのこと、さまざまなアウトドアシーンで活躍してくれます。普段の生活においても、停電時の備えとして手元に用意しておくと安心ですね。

 ティゴラの「ヘッドランプ 200」は、とてもコスパがよくて、初めて買うのにぴったりのアイテムです。いつでもどこでも安心できる装備として、ぜひ携帯しておきましょう。

 

【商品情報】
ヘッドランプ 200(ティゴラ)
参考価格/1,999円(税込)
サイズ/58mm×41mm×34mm
重量/約62g(電池別)
電源/単4形電池×3本
https://store.alpen-group.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=7842070003-0001

【取材協力】
アルペントーキョー [Alpen TOKYO](東京都新宿区新宿3-23-7 ユニカビル)
https://store.alpen-group.jp/
鈴木正志さん
プロフィール/高校時代に山岳部に所属し、いまも週に1回のペースで登っている超ベテラン。最近は山頂を目指すだけでなく、花や苔といった自然の美しさも堪能している。アルペントーキョーのシニアトレッキングアドバイザー。

お話をうかがったアルペントーキョーの鈴木正志さん