豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山やキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、アルペントーキョーの鈴木正志さんに「登山で使えるコンパクトアイテム」をテーマに、「ヘッドライト」のおすすめを選んでいただきました。

■「日帰りだからヘッドライトはいらない!」は誤解!

 「早朝に出かけて、早めに帰ってくるからライト類は不要だ」と思っている人は少なくないと思います。確かに、筆者もはじめはそう思っていました。でも考えてみたら、デイキャンプにもランタンやライトを持って行ってるなあ、と。そう、実はライトは登山の必須の持ち物だったのです。

 鈴木さんも、「特に低い山のほうが、木が生い茂ってるために暗くなりがちです。季節によっては、けっこう早い時間帯に暗くなってしまうのです」とライトの必要性を教えてくれました。

 「暗くなったらスマホに装備されているライトを使えばいい」と思うかもしれませんが、そうするとスマホのバッテリーがどんどん減ってしまいます。いざというときにスマホで通信できないなんてことは避けたいですね。

 「高価なものでなくていいので、必ず持って行きましょう!」と、鈴木さんが教えてくれたヘッドライトが、ティゴラの「ヘッドランプ 200」です。ティゴラは、アルペンのオリジナルブランドです。

ティゴラの「ヘッドランプ 200」

■登山では両手があくからヘッドライトが安心

 コンパクトなライトというと、手で持つタイプのハンディ型を思い浮かべますが、登山では、頭部に装着するヘッドライトのほうが安心です。というのも、「登山のときは両手がふさがってはいけませんから、頭部に取り付けるヘッドライトが断然おすすめです」(鈴木さん)

登山では頭部へ装着するヘッドライトが安心

 このヘッドライトは、1,680円(税込)と手頃な価格で、サイズもとてもコンパクト。持ち歩いてもじゃまになりませんし、「単4形電池を3本使うタイプで軽量なので、装着していても負担になりにくいのもメリットです」(鈴木さん)。重たい製品では頭頂部に掛けるバンドも必要になりますが、本製品は軽いので、バンドは側頭部に回す1本タイプです。

電源は単4形電池を3本使用

 もちろん、防水にも対応しています。「IPX5」(防噴流形)なので、普通の雨の中であれば問題なく使うことができます。ただし、完全防水ではないので、豪雨や水中に入れたりするのはNGです。