■公園を後にして、埼玉ステージに突入
公園西側のエントランスでもある「けやきの森」から外に出ると、小合溜と平行に流れる大場川にかかる「弐郷半領猿又閘門(にごうはんりょうさるまたこうもん)」が目に入ります。

1910(明治43)年に建設された都内に現存する希少なレンガ造りのアーチ橋で、閘門(こうもん)とは川の水量を調整して舟を通行させたり、水害を防いだりするための施設なのだそうです。

閘門橋を渡るとそこは埼玉県・三郷市。小合溜からは一旦離れのんびりとした風景の中をひた走り、5分で再び小合溜が見えてきます。
ここはちょうど水元公園のメタセコイヤの森の反対にあたる岸辺。「みさと公園」として地域の憩いの場所として愛され、こちらもまた水元公園同様、遊歩道が整備されかなりの快適さです。

そして埼玉県側から東京都側に入り、水生植物の生い茂る小合溜の岸辺を走るとスタート地点の水元大橋にたどり着きます。
総走行距離は11kmほど。ただ走るなら30分程度のコースですが、公園内をあちこち寄り道しながら走ったので1時間かかりました。それでも案内地図を見ると、まだまだ未踏の場所があることに驚かされます。
東京23区内とは思えないほどの豊かな自然が楽しめる巨大な水元公園。春には桜、夏にはショウブやスイレンが咲き誇り、秋から冬にかけてはメタセコイヤなどの紅葉も見ごろとなる充実ぶり。
季節を変え、何度でも“ゆる6”スタイルで訪れたくなる、魅力的な公園なのでした。
●【MAP】水元公園