■欧米か? 日本離れした優雅な水辺をゆっくりと
今回周遊する東京・葛飾区の水元公園は、埼玉県との都県境のため池「小合溜(こあいだめ)」を中心に、池から引いた水路が走る都内で唯一の水郷公園です。

今回は公園の中央部分にある駐車場から、小合溜を時計回りに進むコースを取ります。早朝の水元公園の遊歩道はウォーキングや犬の散歩を楽しむ人もまばらなのんびりとした雰囲気。


ブロンプトンを組み立て岸辺に出ると、緑に囲まれた小合溜のよく整備された遊歩道を走ることができます。以前は水辺までの距離があり、金属製の柵が切れ目なく続いていましたが、いつしかなだらかに整備され、まるで欧米の親水公園のような上品さです。

“日本有数のボタニカルガーデン”とも呼ばれるのほどの豊かな植物も水元公園の魅力。かつて日本では絶滅していたメタセコイヤは1970年ごろに移殖され、いまでは深い森に育ち憩いの場となっています。

メタセコイヤの森を出ると、遊歩道の両側には深い森が現れます。最近では希少な猛禽類が営巣しているとのことで、大きな音はNG。しずかにペダルを漕いで森の奥へと走ります。

森の奥にはバードサンクチュアリがあり、保護エリアの様子を覗ける観察舎も数か所あるので、望遠鏡を持っていくのも楽しそうです。


森の小径の先には満開の見ごろを迎えた蓮の葉畑や小高い丘の広場が広がるなど、水元公園ならではの多彩な魅力で自然を感じさせてくれました。