◼️<黒部エリア>左俣林道は通行可能に

左俣林道は双六岳、三俣岳、雲ノ平など、人気エリアへと続く玄関口に位置する

 新穂高温泉から双六岳や三俣岳方面へと続く、左俣林道が雪崩と土砂崩れの影響で不通になっていましたが、今月10日に登山者が通れる状態まで復旧。

 引き続き、土砂撤去の作業は続いているので、通過の際には作業の妨げにならないよう、素早く通過しましょう。

7月14日にオープンしたばかりの信飛トレイルも通過するルート

 島々〜徳本峠間を繋ぐ、島々谷ルート(通称・クラシックルート)は、崩落のため通行止め。通行可否判断は、長野県環境部自然保護課が担当しているので、計画する際は最新情報を問い合わせてみましょう。

 今週から、このパートを含む新しいロングトレイル「信飛トレイル」がオープンしましたが、現状、当該区間はバスで迂回する案内となっています。

◼️<燕岳、表銀座エリア>中房線は復旧間近

 燕岳をはじめとする、表銀座への玄関口となる中房登山口ですが、4月に発生した路肩崩落に伴い、通行止めが続いています。

 現在、崩落箇所手前にある観音峠の臨時バス停までは、通常の運行カレンダー通り、バスが運行しています。その先は、ピストン運行している送迎車を利用するか、徒歩でのアクセス(登山口まで7km。約2時間)となります。

 現在、お盆前の再開通を目指して復旧作業中とのことなので、マイカーを使った計画を立てるならば、お盆以降に予定を組んでおくのが良さそうです。

◼️<常念岳、蝶ヶ岳エリア>林道一ノ沢線は、現時点で復旧未定

現在、徒歩でならギリギリ通過可能な状況

 常念岳へと向かう林道一ノ沢線についても、崩落の影響で一般車両は通行止め。現時点で復旧日は未定だそうです。

 崩落箇所まではタクシーのみ通行可能なので、マイカーの方は安曇野市内の駐車場に停めてタクシーを利用しましょう。崩落箇所の脇は歩いて通過することでき、登山口までは1.5km、約40分かかります。

 ちなみに、登山口周辺は電波が立たないため、下山時にタクシーを利用する際は山小屋で予約をしてから下りた方が良いです。

 

 掲載情報は7月中旬現在の最新のものですが、雨などによる崩落の状況によって、復旧状況が変わることもあります。出発前に行政や山小屋のSNSやHPから最新情報をチェックしてから出かけましょう。

 みなさま、安全な夏山登山を!