◼️背徳感満載の脱力焚き火メシレシピ集

『焚き火メシの本(ライスパブリッシング刊)』猪野正哉、松倉広平・著

 続いては、焚き火と調味料のスペシャリスト2人が提案する、これまでになかった脱力系、背徳感満載の焚き火メシ60選を収めたレシピ本です。

 「基本は焼くだけ、味付けは調味料一発に頼る!」という、他のレシピ本には絶対に登場しない個性的なメニューが満載。レシピ不要、かつ調理術だって一切必要なし。段取りが面倒な人、調理が苦手な人にこそ読んでほしい。また、焚き火メシに最適な焚き火台や調理道具の紹介の他、初心者向けの火起こしの基本もレクチャーしてくれます。

『焚き火メシの本』sample1

 以下は、著者の猪野正哉さんからのメッセージ。

 『レシピ本を出させていただいてから、「猪野さんって料理するんですね」との声を多くいただいた。私は昔から料理には興味はあったが、ただただ下準備や後片付けが面倒でやらないだけである。私以外にも、案外そういう人は多いはずだ。たまに料理をしようとすると期待されてしまうので、そうなると自然と料理を遠ざけてしまう。

『焚き火メシの本』sample2

 そこで考えてみたのが、短い時間で手軽に作れるけど、意外性のある食材を組み合わせたインパクトのある料理だ。なおかつ焚き火を使った料理なら、多少失敗しても、大目に見てもらえる。味より思い出に残る“焚き火メシ”のラインナップになっているので、今度のキャンプのレシピに困っていたら、ぜひ真似してみてほしい』

◼️大全の名に恥じない、アウトドア料理のあれこれを網羅

『アウトドア料理大全(平凡社刊)』小雀陣二・著

 料理本をもう1冊、ピックアップしてみよう。

 こちらは、アウトドア料理を通して、自然の中で過ごす楽しさを発信するアウトドアコーディネーター・小雀陣二さんによる調理道具とレシピについてまとめた決定版です。単なる道具解説やレシピ紹介ではなく、自身の道具への愛やメニューの思い出話など、エッセイとして読んでも楽しめる作りです。

『アウトドア料理大全』sample1

 また、MTBやカヤックなどのアクティビティシーンと共に提案する料理も、さらなる見どころ。待ち遠しい夏本番のアウトドアライフに想いを馳せながら、ぜひ手に取っていただきたい。

『アウトドア料理大全』sample2

 以下は、著者の小雀陣二さんからのメッセージ。

 『自然の中で楽しむ料理への想いを詰め込んだ一冊です。アウトドアが好きな方、食べることが楽しみな方、初心者キャンパーからベテランアウトドアズマンまで、誰でも作れる実践的でアレンジもしやすいレシピを紹介しています。「簡単」「おいしい」「手軽に作れる」をテーマに、限られた道具や食材で最大限の味わいを引き出す工夫を凝縮しました。また、私自身のアウトドア経験を基に、調理のコツや失敗しないためのヒントを丁寧に解説しています。この本を通じて、みなさんのアウトドアライフが、より豊かなものになることを願っています』

◼️漫画も効果的で読みやすい、山登りの“超入門”書

『低山からはじめるソロハイク超入門(山と溪谷社刊)』大内征・著

 最後に、これから登山を始めてみたい方におすすめの入門書を紹介しよう。

 気ままに登山を楽しめるソロスタイルのハイキングが人気を集めていますが、ここ数年は低山ハイクのニーズが高まっており、登山専門誌でも低山特集の売れ行きが好調だそうです。そんなニーズに応えるベく、低山トラベラー大内征さんが解説する、低山からはじめるソロハイクの入門書がこちら。

『低山からはじめるソロハイク超入門』sample1

 冒頭では、登山にまつわる失敗あるあるや、ソロハイクの最初の一歩を踏み出すための心得を、小川こうじ氏の描き下ろしマンガで紹介。続く解説編では、ソロハイクのリスク、登山用具の基礎知識などのノウハウを細かく紹介しています。

『低山からはじめるソロハイク超入門』sample2

 以下は、著者の大内征さんからのメッセージ。

 『ひとりで山を歩くときに必要なことって、いったいなんだろう。山歩きに適した道具や衣類は必要だし、マナーやプランの立て方も知っておきたい。でも、その前段階の「やってみたいという気持ち」や、すでに始めた人の経験や考え方に触れることも、同じくらい大切だと思う。本書が目指すのは、ソロで歩くってどんなワクワクが待っているんだろう、低山にはどんな楽しさがあるんだろう、リスクってどういうことだろう、というみなさんのモヤモヤを紐解くことにある。そんなわけで、タイトルは「超入門」とした。特に、道具を買い揃える前の方や、これまでツアーなどに参加して計画を他人任せにしていた経験者の方に手にとってほしい。読後に、あらためてソロハイクに向けたモチベーションを上げるきっかけになれば、これまた嬉しい。