車中泊をするときは、長時間安定的に確保できる電源について考えておく必要がある。必要な電力量は車中泊スタイルによって異なり、賄える電力量も導入するバッテリーシステムによってさまざまだ。今回は手軽に用意できるものから本格的な設備まで3つの給電方法について、それぞれのメリット・デメリットに触れながら紹介していく。
■すぐに用意できるモバイルバッテリー
最も身近な給電方法はモバイルバッテリーだ。安価で、誰でも手軽に用意できるのが最大のメリットである。数日間の車中泊でも、スマホやイヤホンのような少ない電力の使用の場合は、モバイルバッテリーだけでも十分である。移動中は車のバッテリーから充電し、夜間などの駐車の際にモバイルバッテリーを使用するスタイルが効率的でおすすめだ。
普段使いとして一般的な5000〜10000mAhのモバイルバッテリーなら、2個あれば交互に使用できるので安心である。20000mAhなど容量が大きいものがあれば、電気毛布や小型扇風機なども使用できるが、持ち運ぶには少し重いので、目的にあわせて購入しよう。
■設置が簡単なポータブル電源
長期間の車中泊で消費電力の大きい車載冷蔵庫や電子レンジ、パソコンなどの電化製品を使用したい場合、用意したいのがポータブル電源だ。 商品によって消費電力量に幅はあるが、購入時の目安として、1000Wh以上がおすすめだ。
ポータブル電源自体の充電方法はシガーソケット、家庭用コンセント、ソーラーパネルの3つに対応しているものが多い。置き場所を考慮するだけなので導入は楽だが、モバイルバッテリーと比べると高価で、寿命や故障したときは本体を丸ごと買い替えなければならない。長期的な目で見ると大きな出費となってしまう可能性もある。しっかりと下調べをしたうえでの購入をおすすめする。