(2ページ目) 車中泊＆キャンプで役立つ「ポータブル冷蔵庫」は「9Lサイズ」がちょうどいい！アウトドア・お買い物・防災ギア… 使ってわかった「活用ケース」5選｜キャンプ｜コラム

■ソロなら9Lで十分！状況比較レビュー5選

　筆者は18Lから同一ブランドの9Lにサイズダウンしたため、外寸や内寸も約半分になり、扱いが容易になった。4人程度のキャンプであれば18Lが重宝するが、ソロで行うキャンプや車中泊では、9Lが丁度いいと実感している。そこで、9Lポータブル冷蔵庫を扱う場面5選を列挙。ぜひ参考にしていただきたい。

●場面1：ソロキャンプに丁度いい

　ポータブル冷蔵庫9Lは、350ml缶で12本収納可能だ。夏場には欠かせない水やゼリー飲料、冷感タオルなど入れるのに容積としては十分である。

　生肉・青果も缶やペットボトルの隙間などに入れたり、チーズ系も立てて入れるなど、工夫次第で十分な量を収納できる。

　9Lのメリットは、通常のクーラーボックス同様、設置場所を容易に変えられる点だ。コンパクトな設計と持ち運びやすい重量により、幕内でも邪魔にならずに済む。18Lの時は、置き直すのが手間だったため、設置前にテーブルや椅子などのギアとのバランスを考えレイアウトしていた。

　こうした事前の煩わしさもなく、手軽に設置できるのも9Lの魅力のポイントだ。

●場面2：車中泊に丁度いい

　車中泊をする人は、ポータブル電源を搭載している人も多いことだろう。ぜひともポータブル冷蔵庫は、ワンセットで購入計画に入れることを強くおすすめする。

　というのも、車内の室内温度は、気温上昇により想定以上の高温になるからだ。飲料や食材の鮮度を保つためにも必須アイテムになるはずである。

　車中泊の場合、限られた生活空間の中で過ごさなければならない。18Lの設置場所を間違え、変更を余儀なくされると、車内を一掃するぐらいの手間がかかる。その点、サイズが半分の9Lであれば、使用時はバックドア付近、就寝時はサイドドア付近などフレキシブルに変更が可能である。

　ほとんどのポータブル冷蔵庫は、蓋が水平であるため、棚がわり、もしくはテーブルがわりになり、上にものが置けるので、狭小の車内空間には、9Lモデルが丁度よく感じるだろう。

●場面3：小旅行に適している

別売りの専用ケースで、更に外気熱から守り、ショルダーストラップで行動範囲が広がる

　宿泊を伴う旅行や日帰り観光で、9Lポータブル冷蔵庫は車載しておくと非常に便利だ。筆者も道の駅めぐりなどによく出かけるが、購入した要冷蔵品を収納するのに18Lが必要になったことはほぼない。9Lで十分対応可能である。

　特に、寄り道の多い旅では、保冷剤頼りのクーラーボックスでは温度管理が心配。しかし、ポータブル冷蔵庫であれば、電源さえ確保できれば常に一定温度で冷却してくれるため、安心して食材や飲料を運搬できる。

　快適な車中泊や観光のお供に、9Lポータブル冷蔵庫はまさに必須アイテムと言えるだろう。

●場面4：日常の買い物用として

　買いだめをしない限り、9Lは手軽に持ち運べて便利。例えば、冷凍食品は気温が高くなると溶けないか心配である。9Lの容量があれば冷凍食品やアイスクリームは十分に入り、自宅まで搬送可能だ。

●場面5：災害時の備えとして

　災害時、停電が発生すると食料の保存が困難になる。しかし、ポータブル冷蔵庫があれば、事前に冷凍保存しておいた食料や、冷却しておきたい飲料などを一定期間保冷・冷凍可能である。

　ホームセンターなどの防災コーナーにもポータブル電源が陳列されているように、防災備蓄品の中にポータブル電源も含めるケースが増加している。ポータブル冷蔵庫もポータブル電源と組み合わせ、これからの防災グッズに含めることをおすすめしたい。

　9Lサイズの使用用途の一例として、冷蔵庫の冷凍機能を使い保冷剤や冷却シートなどを入れておくのはいかがだろうか。避難生活が長期になった場合、食材を冷やすよりは保冷剤を凍らせておくことで、クーラボックスなどを繰り返し冷蔵庫代わりにでき、汎用性も広がり重宝する。食材が増えて備蓄されていく際も保冷剤があると色々な場面でものを冷やすのに活用できる。気持ち的な安心感につながるだろう。