山梨県南巨摩郡身延町に位置する身延山(みのぶさん・標高1,153m)は、日蓮聖人が1274年に入山した日蓮宗の聖地である。麓の身延山久遠寺から山頂の奥之院思親閣(おくのいんししんかく)まで整備された参道が登山コースとしても利用されており、道中は数々の御坊や山々が見渡せ、樹齢250年以上の杉林など見どころが満載。山頂からは天気が良ければ、南アルプスの山々や富士山を眺めることができ、山頂まではロープウェイも整備されている。

身延山の麓にある身延山久遠寺。ここから山頂の奥之院思親閣までの参道が登山コースとして利用できる

 そんな身延山への登山は片道約3時間、往復だと5時間以上かかるが、往復のどちらかにロープウェイを利用すれば、時間と体力も調整できるので幅広い登山者に人気だ。登山コースは西コースと東コースに分かれており、西コースは東コースより時間がかかるが、勾配が緩やなので筆者も利用した。

 今回は筆者が体験した身延山登山の体験レポをお届けしよう。

【身延山久遠寺から身延山山頂(下山はロープウェイ利用)】所要時間
門前町仲町駐車場→三門(0:05)→妙石坊(0:30)→松樹庵(0:25)→追分感井坊(1:15)→身延山山頂(0:55)→奥之院思親閣(0:05)→ロープウェイ奥之院駅(0:05)→ロープウェイ久遠寺駅(0:07)→三門(0:15)→門前町仲町駐車場(0:05)
歩行距離:約8km
合計所要時間:約3時間40分