■核心部であり、ハイライト「馬ノ背」は必見!

須磨アルプスの核心部にして名所の馬ノ背。低山とはいえ迫力あり!

 須磨アルプスという名称の由来となったのが、馬ノ背と呼ばれる岩稜帯だ。堂々とした岩尾根の姿はアルプスの名にふさわしいとして、須磨アルプスきっての名所となっている。ここを歩くワクワク感と眺めのすばらしさは、日本中の低山の中でも有数のものではないだろうか。

 標高の低さが信じがたいほどの絶景に、ここに来てよかったと心から思えること間違いなし。須磨アルプスの魅力のひとつがコース計画の自由さだとは思うものの、馬ノ背を歩かない選択肢は、ない。

高度感のある岩場。注意深く、慌てず、慎重にいこう

 気をつけたいのは、ルートの“核心部”でもあるということ。高度感はなかなかのもので、ザレた岩肌は油断すると滑ってしまいそう。そんなときのために、手をついてもいいように手袋を準備しておくこと。着地するポイントをよく観察しながら慌てずに足をつけば、そこまで難しいところではない。

 日ごろ山歩きをしている人は、自信とゆとりをもって歩きに出かけてみてほしい。コンパクトながらも、充実した山旅になることを約束しよう。

 じつは、以前ぼくが連載していた『今日も山旅気分』でも、この須磨アルプスを取り上げたことがあった。同じ山、同じコースだけど、また違った視点から紹介しているので、予習をする方はこちらもぜひ読んでみていただきたい。

【過去記事】迫る海とそびえる岩稜に気分高まる「須磨アルプス」縦走の旅

 

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