長い冬休みが明け、新年の慌ただしさから登山やハイキングに出かける回数が少なくなる人も多いのではないだろうか。そんな中でもアウトドアを楽しみたい人におすすめなのが「名瀑の結氷」をめぐるハイキングだ。
今回は、山梨県に20年在住の筆者が、富士河口湖町で氷瀑に出会える「母の白滝神社」と周辺のおすすめスポットを紹介する。冬だからこそ楽しめる絶景をぜひ体験してほしい。
■冬季に「結氷」を楽しむことができる「母の白滝神社」

母の白滝神社は、富士河口湖町の北東部に位置する。江戸時代までは、ここの滝で心身を清めてから富士登拝に向かったとされる聖なる場所だ。「母の」と称されるのは、ふもとの河口浅間神社との関係にある。河口浅間神社の御神体「木花開耶姫(このはなさくやひめ:富士山の神様)」の“義理の母”が、ここに祀られているのだ。
一年を通して美しい表情を見せてくれる母の白滝だが、冬は別格である。厳しい冷え込みで落差15mほどの滝が氷結する光景は、時が止まったような感覚にも感じられ、幻想的だ。ひんやりとした冷気を感じながら、迫力ある滝景色を観賞する時間は、心が洗われるひとときにもなるだろう。
母の白滝神社の結氷は、1月下旬から2月上旬にかけて見ることができる。ぜひ休日を利用して訪れてみてほしい。
●母の白滝神社
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