■意外と大変な結露との戦い

結露でテントの内側がびちゃびちゃになる

 冬キャンプでもうひとつ、意外と大変なのが結露である。冬はテントの中で過ごすことが多く、テント内外の気温差が大きくなる。すると、テントの内側の結露がひどくなり、びちゃびちゃになってしまうことも。

 筆者が以前ポリエステル素材のインナーテントを使っていたとき、天井から水滴が滴ってくるほどで、その水滴で目が覚めたことがある。寝ているときに不意に襲われる水滴はたまらない。インナーテントの素材をポリコットンに替えてからは結露はするものの、水滴で目が覚めるほどではなくなった。保温性もあるので寒さも改善され、快適に過ごせるようになったのはうれしい。

 結露は天井だけではなく、全体に及ぶ。テントの中が暗いため、側面の結露には意外に気づきにくく、テント撤収時、いよいよテントをたたむ段階でようやく気づき、仕方なく濡れたまま持って帰ったこともある。

 テントの外側は風があれば乾きやすいが、内側の結露は撤収の早めの段階でテントの中に風を通して乾燥させておくとよいだろう。

■それでも行きたい、冬キャンプの魅力

 冬キャンプは寒さをはじめとした大変なこともあるが、焚き火を楽しんだり、テントの中で温かいお鍋を食べたりと、冬キャンプならではの楽しみ方もある。寒さの中、がんばって居心地よく整えたテントの中で食べるおでんは最高においしく、冬の夜空は澄み渡っていて、まるでプラネタリウムのようだ。

 今回の記事を参考に対策を立て、事前の準備を万全にして冬キャンプを楽しんでみてほしい。