キャンプといえば夏のイメージがあるが、冬のキャンプも違った魅力がある。澄んだ空気の中で焚き火を楽しんだり、他の季節とは違った輝きを見せる星空を眺めたり。また寒い中、味わう温かい料理は格別だ。夏より虫が少ないのも、苦手な人にはよい点だろう。
そんな魅力もいっぱいの冬キャンプだが、やはり「正直しんどい!」ということもある。今回は、冬キャンプならではの寒さや結露対策について、実体験をもとにレポートする。
■まず何といっても寒い
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冬キャンプでつらいのは何といっても寒さである。以前の冬キャンプで、外でご飯を食べようと予定していたが、北風が強く手がかじかんでしまい、すぐにテントに避難したことがある。またストーブを持っていなかったときは、テントの中で体が温まるまでとても時間がかかって辛かった。特に明け方の冷え込みが辛く、寒さで目が覚めてしまったこともある。
それ以来、冬キャンプには必ずコンセントが設置されている電源サイトを選び、電気カーペットと電気毛布に加え、石油ストーブや湯たんぽなど暖房器具もしっかりと持って行っている。明け方の冷え込みには、寝袋の下に電気カーペットを敷き、足元に電気毛布をかけておくことで寒さはだいぶ楽になった。
テント内にリビングシートを敷いて「おこもりスタイル」で過ごすのもおすすめだ。ストーブファンを併用するとテント全体が暖まり、団欒を楽しめる。お鍋やトランプなどしてゆったりと過ごすのは思いのほか充実した気分が味わえる。ただしキャンプ場によっては電源サイトの数に限りがあり、カレンダーによっては予約の争奪戦となることも。
希望通りにならず予定の立て直しをしなければならないこともあるため、早めの計画は必須となる。
■想像以上の荷物量、なぜか帰りには入らない!?
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寒さ対策を考えると、どうしても荷物が増えてしまう。ストーブ、ストーブの燃料、防寒着、リビングシート、電気カーペット、電気毛布など、トランクだけでなく座席の頭上まで荷物で一杯になる。寒くても少しでも快適にキャンプを楽しみたいという思いから、ついあれこれと詰め込んでしまうのだ。
そうなると大変なのが収納である。キャンプに出発するときはきっちり入ったはずの荷物が、なぜか帰りは入らないのだ。荷物がトランクに入りきらず、チェックアウトの時間ギリギリであふれた荷物を膝の上にかかえてキャンプ場を出たこともある。
行きに荷物を詰めた状態の写真を撮っておくと、帰りに荷物を入れる順番の参考になるのでおすすめである。ちなみに、アウトドア用のテーブルなどを仕切りに使うと隙間なく積み込める。