最近ネットニュースで「青春18きっぷ改悪」のワードを目にしたことははないだろうか? 40年以上も前から販売されているお得な乗車券だが、2024年秋に突如として青春18きっぷの内容やルールが変更となり、再び注目されている。
筆者は元JRの駅員である。改定後の青春18きっぷでも、使うに値するよさが十分あると感じているが、一方で、基本的な使い方を押さえておかないと活用しきれない側面があると駅員時代から感じていた。
そこで、興味はあるけれど実際にまだ使ったことがない人に向けて、利用時の注意点やおすすめの活用法を元駅員視点から紹介したい。
■そもそも青春18きっぷとは?
「青春18きっぷ」は、全国のJR線を走る普通・快速列車が乗り放題になるフリーパスのひとつだ。 特急列車には基本乗ることができないが、乗れる列車は普通か快速のみという縛りを楽しむのが、青春18きっぷのそもそもの醍醐味である。学生の長期休暇に合わせた、春季、夏季、冬季に販売されるが、学生に限らず誰でも使用可能だ。
これまでは5回(5日)分が1枚のきっぷになっており、利用期間中であれば1回(1日)ずつに分けて使用できたが、今回の改定では5日連続で使用する方式になった。これがファンの間で「改悪」ともいわれる大きな要因だが、改定では5日間用に加え、3日間用の青春18きっぷが新たに登場している。
5日だと多いと感じていた筆者にとっては、3日間用ができたことでプランも立てやすく、価格的にも手が出しやすくなった。料金は3日間用が10,000円、5日間用が12,050円となっている。
■どうやって買えばいいの?
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駅員時代に、青春18きっぷの購入にまごつく人を実際に見てきた経験から、事前に確認しておいてほしい点を伝えたい。
まず、購入できる期間についてだ。青春18きっぷは、春季、夏季、冬季それぞれに、購入できる期間があらかじめ決められているため、確認してから購入しよう。
購入はみどりの窓口のほか、指定席券売機でも購入できるが、今回の改定から「乗車日の選択」が購入時に必要になった。乗車日を決めてから購入しよう。支払いは現金、交通系マネー、クレジットカードが使用可能だ。
ただしクレジットカードはタッチ決済に対応しておらず、購入時にはクレジットカードの暗証番号の入力が必要となるため注意してほしい。残念ながら各種コード決済には対応していない。
改定により、青春18きっぷが自動改札機を利用できるようになったのは朗報だ。青春18きっぷの時期になるたび、発生していた有人改札の混雑もこれで激減するだろう。