日本百名山のひとつで、男体山(標高871m)・女体山(標高877m)と2つの山頂をもつ「筑波山」は、古くから信仰を集めてきた山である。

 その筑波山を御神体とする「筑波山神社」には、男体山の山頂を目指す「御幸ヶ原(みゆきがはら)コース」の登山口がある。

 ケーブルカー沿いに登山道があるため、タイミングが合えばケーブルカーも見られる。富士山を望む山頂を目指して、初詣と一緒に登山をしてみてはどうだろうか。

■豊かな森歩きが気持ちよい「御幸ヶ原コース」

「御幸ヶ原コース」登山口

 「御幸ヶ原コース」の登山口は、筑波山神社からケーブルカー「宮脇駅」に向かう途中にある鳥居が目印。
登山道に入るとすぐに自然豊かな森が広がり、木漏れ日が心地よい。ゴツゴツとした岩や木の根っこが張り出した道は、雨が降った後は滑りやすくなるので注意しよう。

杉の木の中を歩く登山道
石がゴロゴロする箇所も

 登山口から約45分歩くと、東屋がある広場に出る。登山口から御幸ヶ原までのほぼ中間地点にあるこの広場では、上りと下りのケーブルカーがすれ違う様子を目の前で見られる。ベンチもあるので、ここで荷物を下ろして、後半戦に向けて休憩しておこう。

登山道にはケーブルカーを見られるポイントもある
ケーブルカーを間近に見ることができる

 後半は、道が細い箇所や岩場を踏み越えていく箇所があるので、すれ違う際は譲り合って歩こう。最後の丸太の階段を登りきると、ケーブルカー「筑波山頂駅」がある「御幸ヶ原」に到着する。

「御幸ヶ原」手前の階段