■ちょっと冒険心をくすぐられる登山道

西鎌倉山(国土地理院地図より引用)
西鎌倉山登山口。一見すると登山口があるとは思えない
西鎌倉山登山口。ほぼ藪で、本当に登山口なのか疑いたくなる

 マイナーな山あるあるだが、西鎌倉山登山口には道標がない。本当にここであっているのか心配になるが、地図とあわせてスマホのGPSで現在地が特定できる。本当に便利な時代になったものだ。

西鎌倉山登山道の橋
西鎌倉山登山道にある池
西鎌倉山登山道にある杣小屋。ここから道が不明瞭になる

 登山道の大部分は沢沿いを進む道だ。倒木が多いうえにガレてはいるものの、道ははっきりしておりわかりやすい。途中きれいな池があり、池を過ぎた杣(そま)小屋辺りから登山道が不明瞭になってくる。ただそれでも、道標のテープを見失わなければ迷うことはない。

西鎌倉山登山道は倒木が多い
沢沿いの道から急登に変わる分岐点。この手前が迷いやすい
西鎌倉山山頂

 迷いやすいところは、登山道が沢を離れ山頂に向かう急登になる辺りだ。道がわからなくなったら、ひとつ前の道標まで戻り、次の道標を探すとよい。色あせていたり、倒木の陰に隠れていたりすることもあるが、必ず見える範囲の距離に次の道標はある。

西鎌倉山山頂の鉄塔
西鎌倉山山頂からの眺望

 沢からの急登を登りきると、西鎌倉山山頂だ。山頂には鉄塔があり、絶景とは言い難いが多少眺望はある。ただ鉄塔のおかげで開放感があり、休憩には最適なスポットであった。筆者もここで弁当を食べながら休憩。ちなみに西鎌倉山は登山口から山頂まで、ゆっくり歩いて2時間程度である。

■野生動物に注意して山を楽しもう

 ところでこのようなマイナーな山では、野生動物と遭遇する確率がポピュラーな山より高い。そのため熊鈴やラジオなどは必須アイテムだ。

 筆者の場合、熊鈴に加えラジオ代わりにAmazonオーディブルというスマホアプリを使い、小説やビジネス書の朗読を流しながら歩いている。それでも筆者の存在に気付くのが遅れたシカやリスが、逃げていくのを何度か目撃した。沢のせせらぎの音がAmazonオーディブルの音をかき消してしまった可能性がある。野生動物にもっと早く気付いてもらうため、スマホスピーカーより大きな音が出せるポータブルスピーカーを使ったほうがよいかもしれない。

 少し肌寒い登山にはよい季節が到来した。山の魅力は眺望以外にもたくさんある。これはあくまで筆者の嗜好であるが、テープの道標しかないような山で完全に一人になれる時間がたまらなく好きだ。ただ地図上に道がないようなマイナーな山は難易度が高く、初心者にはおすすめはできない。今回の山行きは眺望のない山の楽しみ方の一例である。たくさん山歩きをしながら、カメラや野鳥など、自分なりの山の楽しみを模索してみよう。

 

●藍本駅

住所 〒669-1358  兵庫県三田市藍本字ふけ952番地1

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●日出坂洗堰

住所 〒669-1358  兵庫県三田市藍本 本州

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●西鎌倉山登山口

住所 〒669-1358  兵庫県三田市藍本

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●西鎌倉山

〒669-1358 兵庫県三田市藍本

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