キャンプの夜は、焚き火を見ながらご飯やお酒を堪能し、まったりとした時間を過ごすのが醍醐味。しかし、夜寝る前にやっておくべきことを忘れてしまうと、翌朝に後悔する事態になることも。せっかくの爽やかな朝に「失敗」しないためにも、これから紹介する3つのことを実践しよう。

■寝る前にやるべきこと(1)  火の始末は寝る時間から逆算して終わらせる

燃え盛る焚き火はなかなか消えない

 夜の焚き火を楽しみにキャンプをする、という人も多いはず。筆者も焚き火を眺めてゆっくりと流れる時間が大好きだ。薪が少なくなり、火が弱まるとつい「もう少し焚き火の炎を見ていたい」と、薪を追加してしまう。しかし、気の向くままに薪を足し続けてしまうと「そろそろ寝よう」というタイミングで、炎が勢いよく上がっていて火が消せず「寝たいのに寝られない! 」という事態に。

 焚き火を燃やしっぱなしで寝てしまうと引火などの危険があるので、必ず鎮火を見届けてから寝るようにしなければならない。鎮火までは時間がかかるため、寝る時間から逆算して火の始末をしよう。天候や薪の種類にもよるが、最後に薪をくべるのは寝る2時間くらい前までにして、火加減を調整していくのがよいだろう。 

■寝る前にやるべきこと(2)  生ゴミはテントの中に入れておく

おいしいキャンプ飯を食べた後の片付けもぬかりなく

 初めてのキャンプで失敗しがちなのが、生ゴミの処理だ。始めたばかりのうちはサイトを飾ることや楽しむことに気を取られ、ついおろそかになる人も多いのではないだろうか。筆者も、生ゴミを何気なく処理してしまい後悔した経験がある。

 初キャンプでの夜のことだ。ある程度の片付けをし、生ゴミはゴミ袋に入れてタープの下に置いたまま寝てしまった。しかし朝起きてみると、口を縛っていたはずのゴミ袋の中身が外に散らばっていた。おそらく、カラスの仕業であろうと思われた。そう、「野生動物が生ゴミを漁る」のだ。

 その経験以降、筆者は、生ゴミはテントの中にしまうようにしている。イノシシやクマが生息する場所では就寝前の確認を必ず行いたい。