■国宝「霧島神宮」を参拝

朱色の鳥居をくぐった森の奥に「霧島神宮」が鎮座されている

 今回の旅のメインとなる目的地が「霧島神宮」。6世紀に創建されたという古い歴史をもつ古社で、南九州最大の神宮でもある。

 古くは霧島山の高千穂峰と噴火口(御鉢)の中間に本宮があったとされ、噴火による焼失や再建を繰り返し、現在はこの場所に鎮座されているのだとか。御祭神の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)は、天照大神は孫であり、天孫降臨の建国神話に登場する主人公だ。

手水舎でお清めをして拝殿などがある社殿に参る
豪華絢爛な装飾が施された拝殿。その奥に続く勾配に沿って幣殿や本殿が建っている

 現在の社殿は、正徳5年(1715年)に薩摩藩第4代藩主の島津吉貴によって建立されたもの。朱色の鳥居をくぐって杉並木の参道を進むと、拝殿、幣殿、本殿が勾配に沿って縦に並んで建っている。少し離れた場所に立つと、3つの建物の屋根が重なるように見える。

 一番高い場所にあるのが本殿で、その向拝柱は、無数の瑞雲に2匹の龍が巻き付いた青、赤、緑に塗られた極彩色の龍柱。薩摩藩独自の意匠を取り入れた、まさに南九州の社殿建築を代表する建造物なのだ。2022年2月、これら本殿、幣殿、拝殿は国宝に指定されている。

 ほかにも境内には神楽殿やご神木の杉、さざれ石などがあり、参拝とともにあちこち見て回れる。見どころの多い霧島神宮は時間をかけて観光を楽しみたい。

まずはお参りを済ませ、それから国宝の社殿をじっくり鑑賞
南九州最大の神宮「霧島神宮」

■スイーツでエネルギーチャージ!

軽い甘さの紫いもと、濃厚なソフトクリームが相性抜群の「いもソフ」。小さめサイズの「mini」もある

 レンタサイクルのメリットは、フットワークが軽いこと。気になるお店があったら「ちょっと寄ってみよう」と気ままに動けるのだ。霧島神宮の一の鳥居のすぐ側にある「TAKE OUT 霧花 moca」も、「いもソフ」の看板が目に入って立ち寄ってみたテイクアウトのお店だ。

 目当ての「いもソフ」は、ソフトクリームの上に、鹿児島県産の紫いものモンブランがこれでもかと盛られた極上スイーツ。紫いもの錦糸は1mmという細さで、一口食べるとふわっとほどけて、口の中いっぱいに甘さが広がる。その下の濃厚ソフトクリームはほどよい甘さで、いものおいしさを引き立ててくれる。さらに下にはフルーツグラノーラが敷き詰められており、食べ進めるごとにさまざまなおいしさが楽しめる。さらに、さつまいもがトッピングされている。

お店の前にベンチがあるので、座って休憩しながらスイーツや軽食を味わえる

 お店には、「霧島抹茶のアフォガード」など、気になるスイーツが揃っている。ほかにも、パンに合うお肉をセレクトした「黒豚角煮サンド」「黒毛和牛ハンバーグステーキサンド」などの軽食もある。

インスタグラムで店舗情報をチェック