●「奥の院参道」を通って、貴船へ

ハイキング後半戦、奥の院参道へ入っていく

 本殿金堂から左側の参道を登っていくと「奥の院参道」に入り、長い登りの山道となる。

山道や階段をひたすら登る、奥の院参道

 奥の院参道に入ってから10〜15分ほどで、「木の根道(きのねみち)」に到着。参道から左側に少し登ると、地表を這うように絡み合う木の根を見ることができる。

木の根が絡み合う、木の根道

 この辺りは固い岩盤が地表近くまで迫っているため、木の根が地下に伸びることができず、地表に露出した状態になっている。

 ここで牛若丸が跳躍の練習をしたと言い伝えられている。

木の根道で飛び跳ねる子ども達

 筆者が訪れたときは、大勢の子ども達が木の根道を牛若丸のごとく飛び跳ねているところに遭遇した。

護法魔王尊が祀られる魔王殿

 木の根道から歩いていくと、鞍馬天狗が牛若丸と出会ったという「不動堂(ふどうどう)」や、本尊の一つ・護法魔王尊(ごほうまおうそん)が祀られる「魔王殿(まおうでん)」がある。

 ここまでずっと登り道でだいぶ息が上がったが、ここからはほとんど下り道となり、徒歩25分ほどでハイキングのゴール・貴船に出る。

鞍馬寺
住所 〒601-1111 京都府京都市左京区鞍馬本町1074
電話 075ー741-2003(9:00〜16:00)
※営業日時はホームページよりご確認ください

ホームページURL https://www.kuramadera.or.jp/

鞍馬駅から貴船までのハイキングコース】所要時間
鞍馬駅 (0:00) → 仁王門 (0:05) → 本殿金堂 (0:40) → 木の根道 (0:55) → 貴船 (1:40)
歩行距離: 約1.9km
累積標高差: 登り 241m、下り 140m
合計所要時間: 1時間40分

■水の神を祀る「貴船神社」で、紅葉を楽しもう

美しい紅葉が楽しめる貴船神社

 「貴船(きふね)神社」周辺も紅葉が美しいので、ぜひあわせて訪れてほしい。

 貴船神社は水の神を祀る、日本でも屈指の古社である。貴船神社は貴船川に沿って社殿を構え、下流から上流に向けて、「本宮(ほんぐう)」「中宮(なかみや)」「奥宮(おくみや)」が鎮座する。

 長い石段を上ると、本宮に到着する。京都の水源地として、古くから崇められてきた。

本宮から見た紅葉の眺め

 ここで人気なのが「水占(みずうら)みくじ」だ。筆者も試してみた。石垣からわき出る御神水(ごしんすい)に占いの紙を浮かべると、おみくじの文字がすっと浮かび上がってくる。水の神様を祀る神社らしいおみくじだ。

御神水におみくじを浮かべると文字が浮き出る

 本宮から5分ほど登ると中宮があり、古くから縁結びの神様として知られ、結社(ゆいのやしろ)とも呼ばれる。

大きな龍穴があるといわれる奥宮

 中宮からさらに5分ほど登ると、奥宮に着く。本殿の地下には「龍穴(りゅうけつ)」という大きな穴があるといわれる。日本三大龍穴の一つに数えられる、パワースポットだ。

貴船川沿いの紅葉

 貴船川沿いにも多くのモミジの木があり、参拝後に美しい紅葉を見ながら散策が楽しめる。

 また、11月1日から24日まで「貴船もみじ灯篭(とうろう)」のイベントが行われる。期間中は貴船口(きぶねぐち)駅から周辺旅館街、貴船神社の本宮・中宮・奥宮までの街道沿いに灯篭が並び、貴船川のほとりも日没から20:30までライトアップされる。

貴船神社
住所 〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
電話 075-741-2016(5/1〜11/30 6:00~20:00、12/1〜4/30 6:00〜18:00)
※営業日時はホームページよりご確認ください

ホームページURL https://kifunejinja.jp