■リュックに入れても邪魔にならないサイズ
もうひとつのごちそう缶詰は、明治屋のフルーツ缶詰「すっきりとした甘さ 果汁入りフルーツ缶詰 バレンシアオレンジ」だ。
かつてのフルーツ缶詰は大容量のものが多かったが、今どきは食べきりサイズが主流になった。この缶詰も容量190gの小型缶なので、リュックに入れていくのにも邪魔にならないと思う。ちなみに価格は378円である。
「このオレンジ、何だかナイフで皮をむいたように見える。角がきりっとしてるというか」と妻。
「ミカン缶は薄皮を機械でむいてるから、ちょっと角が丸まってしまう。でもこれはひとつずつ手作業でむいているから、こんな風になる」とぼく。
さすが缶詰博士の妻、着眼点がなかなか鋭いのである。
しかし、今回この缶詰を選んだのにはもっと別の大きな理由があった。何とこのフルーツ缶は、シラップが飲めるのだ!
■果汁入りだからゴクゴク飲める
従来のフルーツ缶のシラップは、糖類を水で溶かしたものがほとんどだった。濃度によってエキストラヘビー・シラップ、ヘビー・シラップ、ライト・シラップ、エキストラライト・シラップに区分されていて、ヘビーのほうがより甘くなる。例えば、一般的なパイン缶やモモ缶にはヘビー・シラップが、ミカン缶にはライト・シラップが使われている。
このバレンシアオレンジ缶は、使われているシラップはもっとも甘さ控えめのエキストラライト・シラップで、オレンジの果汁も加えられている。その結果、品名の通り「すっきりとした甘さ」になり、ゴクゴクと飲めるようになったわけだ。この製法なら、余ったシラップをどうするかという問題も起こらないから、登山に持っていくのにうってつけであります。