昨今、日本ではコスパがよい一部の「中華アウトドアグッズ」が人気だ。では実際のところ、生産国である中国のアウトドアブームはどうなっているのであろうか。
今回筆者は中国の東北地方の大都市、大連を訪れ、アウトドアブームの現状を確認してきた。
■店内でイベント!? 中国の代表的アウトドアブランド「CAMEL」店舗をレポート
大連市の地下鉄「西安路(シーアンルー)駅」を降りると、そこは大連屈指の繁華街「西安路」。この西安路の大型ショッピングモールのひとつ、「中央大道(ジョンヤンダーダオ)」の中にあるのが「駱駝(ルオトゥオ)戸外運動城(フーワイユンドンチャン)」というアウトドア用品専門店だ。
駱駝戸外運動城は、「CAMEL(駱駝)」という中国の代表的なアウトドアブランドの旗艦店。店内はテントやランタンなどのギア類は少なめで、靴やパーカーなどのアパレルが充実している。大連の冬は零下になるほど厳しいのだが、街中ではCAMELのパーカーを着ている人をよく見かける。中国でも、軽くて丈夫で機能性の高いアウトドアブランドは重宝されているようだ。
なお、CAMELのアパレルは縫製がしっかりしており、品質も高い。デザインもシンプルながら、野暮ったさはない。価格は為替の変動があるため、いくらとは言い難いが、日本でいうと格安ブランドよりは高く、中堅ブランドよりは若干安い価格帯である。
筆者が来店した際は、たまたま子ども向けのアウトドアに関するワークショップが開催されていた。突然店内で綱引きが始まり、保護者も含めて大盛り上がりであった。