神奈川県南部の三浦半島(みうらはんとう)のつけ根に位置する鎌倉市(かまくらし)。数多くの寺社や文化財を有する歴史的背景と、自然の美しさが融合する人気観光地だ。
また、武士の世に一時代を築いた鎌倉幕府。その繁栄の要因の1つに、山々に囲まれた立地が自然の要塞となり強固な守りを誇ったことが考えられている。現代でその山々は、「鎌倉アルプス」と呼ばれご当地アルプスとして親しまれており、多くのハイキングコースが整備されている。
今回は、北鎌倉駅から鎌倉駅を結び、自然の景観と歴史的文化にも触れ合える「天園(てんえん)ハイキングコース」を歩く。下山後には、地元グルメの食べ歩きやお土産のショッピングができるスポットもある。行楽の秋、鎌倉を遊びつくそう。
■北鎌倉駅から行く「天園ハイキングコース」紹介!
●天園ハイキングコースの登山口「北鎌倉駅」へのアクセス
●北鎌倉駅へのアクセス方法
今回紹介する「天園ハイキングコース」は北鎌倉駅スタート、鎌倉駅ゴールの縦走路のため、公共交通機関でのアクセスをおすすめする。北鎌倉駅へは、東京からJR横須賀線を利用し、約1時間の道のりだ。
【天園ハイキングコース】 所要時間
北鎌倉駅(0:00)→勝上山(しょうじょうさん)(0:45)→鷲峰山(じゅぶせん)(1:00)→太平山(おおひらやま)(1:25)→天園(てんえん)(1:35)→天台山(てんだいさん)(1:50)→胡桃山(くるみやま)(2:00)→鶴岡八幡宮(2:45)→鎌倉駅(3:05)
歩行距離 約11km
累積高低差 登り342m、下り358m
所要時間目安 約3時間5分
■関東百名山「天園」の展望と、鎌倉「鶴岡八幡宮(つるおかはちまんぐう)」参拝の歴史探訪ハイキングコース!
天園ハイキングコースは、地元の方の散歩コースとしても愛されるルート。日本の海軍軍人である東郷平八郎がこの地を「まるで天国の園に遊ぶようだ」と形容したのが、その名の由来と言われている。
北鎌倉駅東口から出発し、線路を右手に歩道を5分ほど進むと、「明月院(めいげついん)通り」と交差するのでここを左折する。さらに5分ほど進むと、天園ハイキングコース入口の案内標識が現れる。
登山口からは自然の中を進んでいく。歩道はよく整えられており、勾配はなだらかなので周囲の自然を楽しみながら自分のペースで進もう。スタート直後にさっそく富士山の姿を見ることができ、その先の景色にも期待が膨らむ。