秋は絶好のキャンプシーズン。ソロからファミリーキャンプまで多くの人がキャンプ場を訪れる。ほとんどの人がルールを守りながら楽しんでいるが、なかにはほかのキャンパーに迷惑をかける人も少なくない。
「自分は大丈夫」と思っていても、迷惑なキャンパーに遭遇することは決して珍しいことではない。筆者もキャンプ歴は4年ほどだが、これまでに何度か迷惑行為に巻き込まれた経験がある。そこで、実際にどのような被害に遭ったのか、迷惑行為はどのようなものなのかを実体験をもとに紹介する。
■朝昼夜問わず声がする
区画サイトでキャンプをしていると、隣の区画に幼児から小学生の子どもがいる10人程度のグループが来た。最初は子どもたちの楽しそうな声や話し声が聞こえる程度だったので、「まあ、グループだし、仕方ないか」と思っていた。
しかし、時間が経つにつれて声はどんどん大きくなり、夜10時を過ぎても大声での談笑が続き、さらには音楽まで流れ始める始末。子どもが寝静まった後も、外で大人たちの話し声と笑い声は深夜2時を過ぎても続き、私たちはまったく眠れなかった。注意したくてもトラブルになるのが怖く、結局我慢することに。
ようやく深夜3時頃になり、隣のグループの騒ぎ声が落ち着いてきたかと思えば、朝5時ごろから新たな問題が発生。今度は隣のグループの子どもたちが起きて、はしゃぎ始めたのだ。外で遊んでくるように言われたのか、数人の子どもの走り回る足音や「見て見て!」という無邪気な声も。深夜の騒音に加えて、この早朝の大騒ぎでどっと疲れてしまい、そのときのキャンプは散々な思い出となってしまった。
■まさかの子ども放置
広いフリーサイトでキャンプをしていたときのこと。ガラガラのサイトなのに、なぜか1組の家族が我が家のすぐ傍にテントを張り始めた。「なぜここに?」と不思議に思っていると、娘と同じぐらいの子どもが気さくに声をかけてきて一緒に遊び始めたので、その光景を微笑ましく眺めていた。
ところが、しばらくしてその子の両親がいないことに気がついた。子どもに「お父さんとお母さんは?」と聞いても「知らない」とのこと。その子を一人にしておけないので、行動を共にしていたが、一向に両親は帰って来ない。「何かあったのかもしれない」と不安になり、管理人に連絡して両親に連絡をとってもらうと、なんと子どもを我が家に任せて自分たちはカヌーに乗ったり、温泉へ行ったりしていたようだ。戻ってきた両親は「子どもが楽しそうだったので置いていった」と平然としていて、驚くばかりだった。