●「あしがくぼ果樹公園村」を抜けたら、日向山展望台で絶景を堪能

日向山山頂から望む、ピラミッドのような山容が特徴の人気の山「武甲山」

 ぶどうやキウイ農家を眺めながら30分ほど一本道を進むと、琴平神社(ことひらじんじゃ)の鳥居が現れる。かわいらしいカワセミの像が付いた標識があるので、見落とす心配も少ない。

 鳥居をくぐり階段を上っていく。いくつか段差の大きい階段があるので注意してほしい。階段を上り終え約10分、山道を進むと日向山の広々とした山頂に到着だ。

 山頂には展望台があり、ピラミッドのような山容が特徴の武甲山をはじめ、二子山や武川岳(たけかわだけ)などの山々が見渡せる。

●下山したら、駅前の「道の駅 果樹公園あしがくぼ」で旬の果物に舌鼓

駅からも見えるほど大きな「芦ケ久保大観音」。高さは18.5mもあるそうだ

 山頂の景色を堪能したら、山野草の自生地「山の花道」を通って下山しよう。この道は春頃にカタクリやツツジなどで彩られるので、その頃に訪れるのもおすすめだ。

 下山道も整備されたゆるやかな道を歩くことができ、標識も豊富なので道迷いの心配は少ない。下山開始から40分ほど進むと、進行方向右手に見えてくる大きな観音像は、源寿院(げんじゅいん)の芦ヶ久保大観音だ。その高さは18.5mもあり、正座をしている姿が珍しく、観光客も訪れるスポットである。

 観音像を過ぎると、もう芦ヶ久保駅は目の前だが、道の駅に立ち寄っていこう。「道の駅 果樹公園あしがくぼ」では、周辺の農園から新鮮な野菜や果物が届けられ店頭に並んでいる。また、秩父の名物など多彩なメニューの食堂やカフェも備わっているので、ハイキングのゴールとして疲れを癒やすのにもってこいの場所だ。

 道の駅のすぐ脇を流れる横瀬川は、流れもゆるやかで水遊びもできるので、小さな子ども連れのファミリーも楽しめる。

■駅から2時間の日向山&あしがくぼ果樹公園村周回登山

 今回は、西武秩父線・芦ヶ久保駅から2時間半で周回できる旬の果実の農園めぐりと、秩父の絶景が見事な日向山のハイキングコースを紹介した。駅前には地場の野菜や果物、郷土料理が楽しめる道の駅もあり、秋の行楽にもってこいのコースだ。

 ぜひ紅葉狩りと味覚狩り、そして山頂の景色を楽しみに足を運んでほしい。

 

【芦ヶ久保 周回コース】所要時間
芦ヶ久保駅(0:00)→あしがくぼ果樹公園村(0:40)→琴平神社(1:10)→日向山(1:30)→道の駅・果樹公園あしがくぼ(2:25)→芦ヶ久保駅(2:30)
歩行距離:約6㎞
累積標高差:登り約440m、下り約440m
合計所要時間:2時間30分

●【MAP】日向山

 

●【MAP】道の駅 果樹公園あしがくぼ

●【MAP】あしがくぼ果樹公園村

●施設名 「道の駅 果樹公園あしがくぼ」

住所 埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ヶ久保1915-6
電話 0494-21-0299

ホームページURL https://michinoeki-ashigakubo.com/

※営業日時はホームページよりご確認ください

※この記事の情報は2024年9月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。