朝夕は、秋らしさを感じるようになってきましたが、日中はまだまだ暑いですね。熱中症への警戒を怠るわけにもいかず、アウトドアでどう過ごすかが、課題の昨今です。そこで、木陰を利用して安心・安全に、そして楽しく遊べる自然観察法を伝授します。
■葉に映る自然の影を探してみましょう
厳しい残暑を避けながら、木の葉などに映る影を探して、その正体を当てる「シルエット探し」なら、一人でも、グループやご家族でも楽しめます。まずは、近くの公園や緑地に行ってみましょう。高木が適度に日光を遮る低中木中心の場所が適しています。日当たりが良すぎて木陰のない草地や広場は、影もなく熱中症の危険もあるので避けた方がよいです。ファミリーなら、子どもの目の高さに合ったアジサイなどの低木が多くあるとさらによいと思います。
さて、冒頭の画像ですが、正解は、カタツムリ(ミスジマイマイ)です。いきなり超難問を出してしまい、すみませんでした。このカタツムリは、アジサイの葉の裏にいたのですが、風の影響でしょうか、葉が裏返っていたため見つけることができました。濃い影と薄い影の意味はわかりましたか。薄い部分は殻ですが、濃い部分には殻の中にカタツムリの体が入っていて光が透けなかったものと思われます。しかも、光の向きのいたずらで、影が丸いカタツムリの形にならなかったので、さらにわかりづらかったと思います。でも、私たちの固い頭を柔らかくする「脳トレ」にもなったかもしれませんね。
■「シルエット探し」に挑戦!
シルエットの見方がわかったところで、4つのクイズを出題します。いずれも、多くの方が一度は見たことがあると思われる身近な生物です。ぜひ、チャレンジしてみてください。
●葉っぱに映る三角形! ベランダにも遊びに来るかも
近所を散歩中に道端の草むらで見つけた三角形の細い影。これは、多くの方が見たことがあると思われる身近な生き物です。葉の切れ目から体の一部がチラリと見えるのもヒントにしてみてください。
●家の中にも侵入する“嫌われ者”
薄い影が2つ見えますね。以前に比べ、人間の生活環境が変化したためか、最近は少し減っているような気がします
●まさかエイリアン! 忍び寄る手に特徴が
まるでエイリアンの触手のよう? 薄曇りだと、影がぼんやりして難易度が上がりますね。でも、よく見ると、あらら……、その触手のようなものがちょっと見えてしまっていますよ。
●夏といえば…… 、でも生きていません
両手に銃をもったガンマンのような影。そして、葉の縁には、小さな丸い透明な影も見えます。木の幹や葉の裏でよく見かけるのですが、これは、なぜか葉の表に止まっていたので、おもしろい影が見えていました。ヒントは「夏の主役はまだまだ元気です」。