夏本番で暑い日が続いています。近所の公園では、暑さに負けずたくさんの植物が花を咲かせています。そんな中、美しいピンク色の小さな虫をよく見かけるようになりました。

 ショッキングピンクの羽の目立ちようったらありません。しかも、それが「蛾」というのですから驚きです。この夏、花壇をのぞいて、従来の「蛾」のイメージを払拭するような小さな昆虫に目を向けてみませんか?

■多くの昆虫が集まる夏の花壇

厳しい暑さをものともせず、咲き誇る鮮やかな夏の花壇

 酷暑が続き、家から出るのもちょっと勇気が必要なくらいの毎日です。それでも、アウトドア好きな皆さんは、少しでも付近の自然と触れ合おうとしているのではないでしょうか。

 私も、熱中症に気をつけながら、朝夕の比較的過ごしやすい時間を有効に使って近所の公園を散歩しています。入り口にある花壇には、「夏が大好き!」と声を上げていそうな元気色の花たちが躍っています。

春先より少なくなってきたもののまだまだ元気なクマバチ
イチモンジセセリ。茶色の羽とふくよかなお腹を見ると「蛾」と思う人もいるかもしれませんが、れっきとした「蝶」の一種です

 そんな花に、蜂や蝶などの多くの昆虫が蜜を吸いに集まってきます。なかでもすばしこくあちらこちらに飛び回っているのは、セセリチョウの仲間です。茶色の羽の色から「蛾」と思っている方も少なくないようですが、こげ茶色の大きな目はなかなかのかわいらしさです。