■失敗しないビア缶チキンの焼き方

 失敗せずに焼くためのポイントはいくつかある。順番に解説していく。

●ポイント1. 真下を空けて炭を配置

チキンの真下は空けて、端に炭を配置する

 ビア缶チキンでよくある失敗は、黒焦げにしてしまうこと。原因は直火に当ててしまうか、チキンの油が燃え上がるかのいずれかだ。

 後者は落ちた油が燃えるだけでなく、火が強いと直接チキンに引火して目も当てられない状態になる。

 こうした失敗は、チキンの真下を空けて火を配置すれば防げる。広げた火はバケツの内側を伝ってチキン全体を加熱し、落ちた油も下に火種がなければ燃え上がる心配はない。

●ポイント2. 焼き上がりを見極める

肩から肉汁が滴ってきたら焼き上がりの合図だ

 黒焦げは困るが、生焼けもおいしくいただけない。焼けるまでの目安は1時間だが、火力によってかかる時間は前後する。ジュウジュウと音がしたら、こまめにチェックしよう。

 肩や胸など上部をぐるりと一周見て、肉汁が滴るか、皮の内側が沸騰していれば十分火は通っている。少し置いて落ち着かせたら実食しよう。

■シンプルな絶品ビア缶チキンが完成!

インパクトは抜群。お披露目してから切り分けよう。

 筆者は新しいメンバーとのバーベキューで毎回のようにこのレシピを使っているが、本当に「失敗しない」。見た目で印象に残るだけでなく、シンプルで万人受けする味なので誰に出してもハズれない。

 ビア缶チキンは難しそうだと避けていた人にこそ、ぜひ一度挑戦してみてほしい。間違いなくバーベキューの主役になれるはずだ。