■光岳小屋の新名物となるか？ うちの「豚汁」のこだわり
こだわりは、6種類のキノコを入れていること。全部乾燥の信州産のきのこを使っています。ヒラタケ、舞茸、しめじ、なめこ、えのき、椎茸。きのこのお出汁が最高なんですよ。
お味噌は、母や近所のマダムが作った自家製味噌と、上田や坂城町のお味噌も色々と購入してあって、シーズン中に味変しながら使っています。長野といえば、の八幡屋さんの七味唐辛子も用意しました。
静岡県営と言っても、小屋の立っている場所は長野県飯田市。私は県から建物をお借りして営業している。オフシーズンも長野で暮らしている私としては、やはり地元のものを使って提供したいのです。
■協力してくれる理解ある業者がいて、山小屋のメニューは成り立っている！
豚汁には欠かせない豚肉は、麓の島田市にある桑原精肉店さんに今年もお世話になります。1年目をスタートする時に、お肉屋さんに片っ端から連絡してことごとく断られてしまったのだけど、「いいよお〜。やってあげるよ〜。頑張ってね！」って言ってくれたお肉屋さんが桑原さんだった。
今年の荷上げは予定日より1週間も延びてしまったのに、ヘリの発着点まで1時間半ほどもかけて当日配送してくださった。麓が晴れていても山はガスで視界がなかったり、強風なんてこともあるので、ギリギリまで決行が読めない中、柔軟に対応してくださる。本当に毎年ご迷惑をおかけています。桑原さん、ありがとう。
年一度お会いできるのが、毎年の楽しみになっている。登山者も私たちも、お肉に元気をもらっています。
