フルーツ王国ともいわれる福島県。土地、気候の特性から四季を通じてさまざまなフルーツが生産され、この時期は桃が食べ頃を迎えている。全国でも2位の生産量を誇る福島の桃は品種も豊富。いずれもジューシーで甘みも強く、夏の福島を代表する名産のひとつ。
そんな福島の桃をふんだんに使った、その名も「果肉まるごと贅沢もも氷」という暑さ厳しい今年の夏にぴったりのスイーツが食べられるのが「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」。せっかくの贅沢スイーツなら、最高の状態でいただきたい! 甘さと冷たさを存分に堪能するには、自転車で会津へと向かうのみ! 灼熱のライドで火照った体で味わう絶品かき氷。これ以上においしく食べる条件はあるだろうか。
■熱中症に気をつけながら郡山から会津へと向かう灼熱ライド
まずは新幹線で郡山駅へ。駅前でそそくさと自転車を組み立て、いざ出発。目指す「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」までは距離約55km、獲得標高は約580m。夏のサイクリングにはちょうどいいくらい。出発時、朝9時の気温はすでに30℃。どうやらおいしいかき氷が食べられそうだ。
駅前から国道49号線へ。東北道・郡山ICを過ぎたあたりから交通量、信号の間隔も少なくなり、自転車でも走りやすくなる。かといってペースが上がるというわけではない。安全ライドという大義名分は、自らの貧脚の言い訳となる。
郡山の奥座敷とも言われる磐梯熱海温泉あたりから、中山峠を越える登り区間となるが、勾配は緩やか。それでも登りにさしかかると、一気に汗が噴き出してくる。途中、水分補給に立ち寄ったコンビニでガリガリ君に目を奪われたが、贅沢もも氷を満喫するために自制した自らを褒めたい。
登り区間を抜けると猪苗代湖の東岸へ。左手に雄大な猪苗代湖が広がり、湖の側には休憩スポットに最適な「道の駅 猪苗代」もある。福島を代表する偉人、野口英世記念館を過ぎ、国道49号線に別れを告げ、北上する。
贅沢もも氷をいただくための総仕上げにはもってこいの最終区間はホテルまで5kmほどの登り。途中、急勾配もあり、汗と疲労でコンディションは最高潮になったところで、スキー場の麓に建つ磐梯山温泉ホテルへとたどり着く。
■灼熱ライドを終え、火照った体に贅沢もも氷が染みわたる
郡山から55kmのライドを終え、心地よい疲労感とともに真夏のライドで火照った体はとびきりの涼を求めている。早速、ご用意いただいた「果肉まるごと贅沢もも氷」は、予想以上に“桃”であった。
氷の上には、桃まるごと1個使用した果肉がこれでもかと盛り付けられ、さらに果肉ごろごろのコンフィチュールをかけて“追い桃”も楽しめる。氷にも果汁をたっぷり使った天然ジュースを凍らせたものが使用され、どこを食べても、いつまでも食感も様々に福島の桃をこれでもかと感じることができる。
そう、これを味わうためにクソ暑いなか、自転車を走らせてきたんだ! フルーツの自然な優しい甘みとかき氷の冷たさで疲労も暑さもすべてが吹き飛んでいく。サウナの後の水風呂といったところか、いや、それ以上に整う瞬間を感じることができる。あっという間に食べ尽くし、ひとり悦に入る。どうやら今回のミッションは大成功だ。
夏のこの時期は8月31日まで「はらくっち桃フェス」として特設カフェゾーンが開設。かき氷のほか、ジェラートやドリンクなど、いずれも福島の桃が使用され、まさに桃づくしとなっている。