■黒岳登山レポ&絶景2スポット紹介!

●長尾峠駐車場から富士見ヶ丘公園

一本道で歩きやすい登山道。背の高い笹が茂っており、トンネルを作っている

 「かながわの景勝50選」や、御殿場市が誇る「御殿場市富士見十二景」に選出されている長尾峠。スタート地点からさっそく、豪快な富士山の姿を拝むことができ、この先の展望にも期待が膨らむ。

 長尾峠駐車場から5分ほどの登りを終えると、なだらかな1本道にぶつかる。北側に向かうと金時山方面だが、今回は南側の芦ノ湖方面に向う。最初の分岐さえ間違えなければ、あとはほぼ1本道なので、迷う心配は少ない。

 ちなみに、長尾峠から富士見ヶ丘公園までの標高差は100m程度だが、道中は登り下りを繰り返すので油断は禁物だ。登山道は左右を背の高い笹に覆われているため景色はない。足元に気を配りながら進もう。

 登山開始から50分から1時間ほどで、富士見ヶ丘公園に着く。標識が1本立つのみの芝生の広場だが、その絶景はすばらしく、目的地としてもいいくらいの感動を得られるはずだ。

●富士見ヶ丘公園から箱根芦ノ湖展望公園を経て、黒岳山頂へ!

芦ノ湖と箱根の山々を望む「箱根芦ノ湖展望公園」。向かって左側の山の斜面の上の方に、かすかにロープウェイと箱根神社が見える

 富士見ヶ丘公園では、富士山のほか、金時山へ続く稜線と山々を眺められ、眼下には御殿場の街並みも広がる。ただ残念ながら、この公園からは芦ノ湖や、箱根の山々は見られない。先の「箱根芦ノ湖展望公園」までお預けだ。

 富士見ヶ丘公園を出ると、また笹のトンネルへと入っていく。木漏れ日の差す笹の中は静かで、並行して走る箱根スカイラインの車やバイクの音も届かないのが不思議だ。

 30分ほど森の中を進むと、再び開けた明るい場所に出る。「箱根芦ノ湖展望公園」だ。この公園はその名のとおり、芦ノ湖と箱根の山々が一望できるスポットで、箱根スカイラインを走るドライバーの休憩スポットとしても人気があり、ベンチとイスも設置されている。この公園から再び樹林帯の中へ入り、10分程度で黒岳山頂に到着するが、山頂は景観がないので、公園で景色を堪能するのがおすすめだ。

■下山後のお楽しみ「富士八景の湯」

帰路に立ち寄った富士見ヶ丘公園。雲海に浮かぶ幻想的な富士山

 長尾峠に戻ってからは、箱根スカイラインでこれまで歩いてきた道をドライブしても、また違った富士山の姿が楽しめることだろう。

 御殿場IC方面へ戻るならば、露天風呂から富士山が眺められる「富士八景の湯」がおすすめ。登山で疲れた体を休めていこう。入館料は大人3時間券が平日1,000円、土日祝は1,300円だ。ホームページに200円引きクーポンがあるので活用しよう。7・8・9月を除く、第2・第4木曜日は休館日なので注意してほしい。

●箱根外輪山「黒岳」登山コースデータ

長尾峠駐車場(0:00)→富士見ヶ丘公園(0:50)→箱根芦ノ湖展望公園(1:20)
→黒岳山頂(1:30)→富士見ヶ丘公園(2:15)→長尾峠駐車場(3:00)

歩行距離:約5.2km
累積標高差:約318m

●【MAP】富士見ヶ丘公園

●【MAP】長尾峠駐車場

●施設名 富士八景の湯

住所 〒412-0023 静岡県御殿場市深沢2564-19
電話 0550-84-1126

ホームページURL  https://fujihakkei.jp/

※営業日時はホームページよりご確認ください

※この記事の情報は2024年8月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください