■山梨百名山「竜ヶ岳」山頂へ!  登山レポート

●本栖湖キャンプ場から見晴台

深い青をたたえる本栖湖。富士五湖で最も深い湖だ
竜ヶ岳のなだらかな樹林帯をゆっくりと進む

 本栖湖キャンプ場の駐車場で準備を整えたら、キャンプ場を横切り登山道へ。キャンプ場では色とりどりのテントやキャンピングカーが並んでいる。朝食の準備だろうか、いい匂いが漂うテントの横を通り抜け、登山口へ。キャンプ場の中は、方向を示す標識が豊富なので迷う心配はないだろう。

 登山道はなだらかで、整備が行き届いておりとても歩きやすい。ときおり、木々の合間から本栖湖が顔を覗かせる。本栖湖は富士五湖の中でも最も深い湖で、その深さゆえに水面が美しい深緑色をしているのが特徴だ。

 登山開始から1時間と経たずに、富士山が姿を見せてくれるのも竜ヶ岳が人気の所以だろう。背の低い熊笹に覆われており、ある程度登ると視界を遮るものがなくなる特徴もある。

 常に富士山が見えてしまうと有り難みが薄れてしまうと思われるかも知れないが、雲の動きや見る角度によって色々な表情を見せてくれるので、まったく飽きることがない。

 唯一残念な点と言えば、ついつい足を止めがちになり、時間がかかってしまうことだろうか。登山道から見晴台までのコースタイムは1時間25分。実際の所要時間と照らし合わせ、この先のペースを調整しよう。

●見晴台から竜ヶ岳山頂

竜ヶ岳は、中腹からでも見晴らしのよいスポットが豊富だ

 見晴台からもすばらしい富士山が堪能できるのだが、せっかくなので山頂まで足を延ばそう。山梨百名山の山頂標識とともに見る富士山もよいものだ。

 見晴台以降も大きな登山道の変化はなく、歩きやすい道が続く。富士山もぴったり横についているので、景色を楽しみながらゆっくり進もう。

 見晴台から約1時間、熊笹がきれいに刈り込まれた山頂に到着だ。山頂は広々としてテーブルとベンチも備えられているので、ランチ休憩にもってこいの場所だ。眼下には裾野まで見える富士山と青木ヶ原樹海(あおきがはらじゅかい)の緑が広がっている。

●下山後のお楽しみ

「富士大石ハナテラス」では可愛らしい花がたくさん咲いている

 下山後、富士五湖周辺には見どころとなるスポットが豊富にあるが、筆者おすすめは「富士大石ハナテラス」。河口湖越しの富士山眺望が楽しめることで有名な大石公園に隣接する、カフェや土産品店舗の集積エリアだ。

 湖畔には季節の花を見ることができ、散策だけでも楽しめる。河口湖の北側にあるので、河口湖ICに戻る途中に寄り道してはいかがだろうか。

●【MAP】竜ヶ岳

●【MAP】本栖湖キャンプ場駐車場

●施設名 富士大石ハナテラス

住所  〒401-0305 山梨県南都留郡富士河口湖町大石1477−1

ホームページ https://www.fujioishihanaterasu.com/

※営業日時はホームページよりご確認ください

※この記事の情報は2024年8月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。