■茹でなくても食べられる流水麺を使用
麺は茹でなくても食べられるシマダヤの「流水麺 稲庭風細うどん」を選んだ。本来の汁なし担々麺は中華麺が使われているけど、まあ、うどんでも問題ないだろう。
深皿にうどんを広げて、温めるために少量の熱湯を掛けてほぐしてから、缶の中身を残さず加えた。このあとかき混ぜるのだが、缶詰のパッケージには「30回以上しっかり混ぜて」と回数が明記されているのが面白い。
■作り方の指示に従って正解
「1、2、3……」と数えながら、ちゃんと30回かき混ぜると、真っ白だった麺に肉汁がまんべんなく染みこんだ。30回という回数は、きちんと考えられた数字だったのだ。指示通りにしてよかった。
パッケージには、ほかにも「青ネギなどを乗せるとより楽しめる」とある。ただのネギではなく“青ネギ”というところが、いかにも西日本風でいい。その指示にも素直に従うことにして、九条ネギをたっぷり振りかけた。
■シビれて呆然とする
パック入りの九条ネギをたっぷり乗せていただくと、まずピリ辛味がやって来た。辛さのほかに甘さがあり、そぼろ肉のうまみもあり、ちゃんとおいしい料理であります。
と思っていたのは、ほんの10秒くらいか。辛さが急速に増長し、舌がシビれ、頭皮と顔面から汗が吹きだしてきた。頭もぼーっとしてくる。それくらい辛いです、これ(個人的な感想です)。
のんびり食べていると辛さが増していくので、追いネギをしながら一気に平らげた。その後はしばらく呆然としていたが、汗が引いた頃には身も心もすっきり、爽快となった。食後のコーヒーが真にウマい。
ちなみに、冒頭で触れた「山と食欲と私」の話では、温かいココアにウイスキーを垂らして飲むシーンがある。それも真似するつもりでいたけど、激辛料理のあとでアルコールを摂取するのがなんとなくためらわれたので、大人しくコーヒーにしておきました。
●今回の缶詰情報
ヤマトフーズ「広島汁なし担々缶 90g」