■爽やかな風吹く稜線! でも油断禁物

第2ケルン、別名「息(やすむ)ケルン」。展望に優れた尾根上は、日差しを遮るものがない

 よく整備されており、比較的手軽に訪れることができる八方尾根自然研究路ですが、標高の高い山岳エリアの尾根上だということは忘れずに。晴れた日の日差しは強烈です。また曇っていても紫外線量は平地より遥かに強いので、日焼け対策は万全にしておきましょう。

 運良く空いていてスムーズに往復できたとしても、暑い時期は最低でも2時間程度はかかると思っていた方がいいでしょう(取材時は約3時間)。熱中症予防のためにも、こまめな水分補給や程よく休憩することを意識して、余裕をもった計画で。

 ルート上は“蛇紋岩”が多く滑りやすいのが特徴です。とくに下りで慌てて(不安定な石の上に足を乗せて転倒する)石車には気をつけて。また濡れた木道は滑りやすいので、慎重に足を運びましょう。

 ルートの中程にトイレが一箇所ありますが、それ以外は吹きっさらしの尾根です。夏の午後は雷の発生率が高まりますし、ガスに覆われる事も多いです。麓より涼しいとはいえ、これからは暑さが厳しい季節でもあります。なるべく早めに行動して、スキー場や麓に降りてから、ゆっくりとランチを楽しむくらいがちょうどいいかと思います。