大山女坂ルートの序盤にある石碑

 登山を始めた年齢は人によってさまざまだと思うが、まずは自分が登れそうな低山を下調べして、装備を万全に揃えて挑んだのではないだろうか。

 今回は、これから登山を始めたいという方におすすめの関東近郊で人気の山「大山」、頂上まで登れる自信がない人向けに1時間で往復できる女坂ルートをご紹介する。

■初心者にもおすすめな女坂ルートをご紹介

 小田急線「伊勢原駅」からバスに乗り30分で大山ケーブルのバス停に到着。そこから登山口までは徒歩で約15分。ここまで歩くとケーブルカー乗り場が見えてくるが、今回は歩いて登る。

 まずは男坂ルートを選ぶか、女坂ルートを選ぶかであるが、大抵の場合、女坂の方が歩きやすく男坂の方が険しいことがほとんど。

 選択した女坂は階段が多く、これがやさしいルートなのかとびっくりするかもしれないが、岩場の続く男坂に比べれば十分に歩きやすい。

■途中でキツくなったら座って休憩しよう

 筆者は、「大山」の女坂の階段でバテてしまい、何度も休憩をとった。普段あまり陽のあたる場所にいることが少ないと、外出するだけでもすぐにバテやすい。1日じゅう建物の中にこもりきりの生活に慣れている人は短い距離でも油断せず、意識的に休憩をこまめにとろう。

 また、観光地としても有名な「大山」は多くの登山客が登るので、道が整備されている。そのため、道の途中に開けた所が多くあり、そこで座って休憩をとることができる。疲れを感じたら、木陰をみつけて呼吸を整えるようにしよう。

 熱中症対策のためにも少なくとも500mlペットボトル2本分の水分は準備しておこう。ハンディパックタイプのスポーツドリンクを凍らせて持っていくのもおすすめ。のど越しがよくなり補給がしやすいほか、首筋やわきの下など、そのまま身体に当てて冷やすこともできる。