■三頭山(みとうさん・標高1,531m)コース紹介
●都民の森から鞘口峠を経て、三頭山山頂へ
都民の森駐車場付近には、土産や軽食を購入できる売店がある。こちらで準備を整えてから出発しよう。舗装された坂道を登っていくと、すぐに森林館と木材工芸センターが見える。奥多摩の自然や工芸品を紹介している施設で、興味のある人は周回後に立ち寄ってみてもよいだろう。
さらに20分、樹林帯を進んだ先にあるのが鞘口峠(さやぐちとうげ)。ここから三頭山までの距離は1.5kmだが、途中に見晴らし小屋がある。景色を楽しみつつ、小休止しよう。見晴らし小屋を出て、約30分で三頭山山頂だ。
●三頭山山頂からブナの路を通り、三頭大滝を眺める吊り橋を渡る
ようやく到着した三頭山山頂。山頂の標柱に「東峰」の文字があることに気づくはずだ。三頭山はその名の通り、東峰・中央峰・西峰からなる3つの頂を持つ山。ただ険しい登り返しはなく、問題なく三頭山の3座を登頂できるだろう。
ちなみに最高峰は標高は1,531mの中央峰。山頂からの景観がすばらしく、富士山や雲取山(くもとりやま)をはじめ、奥多摩の山々を見渡せる。
景色を堪能したら、“癒し”の下山をはじめよう。明るい尾根道の木の階段を降りていくと、ムシカリ峠の分岐に差し掛かる。直進方面には避難小屋があるが、周回コースは分岐を左折しよう。なだらかな沢沿いの下りが続いた先に待っているのは、豊富な水量で登山者を楽しませる三頭大滝だ。
●三頭大滝から、森林セラピーロードで癒やされながらゴール
落差約30m、迫力ある水音を響かせる三頭大滝。滝を横切るように滝見橋が渡されているので、吊り橋の上から滝の様子を楽しめる。筆者が訪れた際は、滝の流れるすぐ横の岩場で、ロッククライミングに興じる若者の姿があった。
さて、大滝のマイナスイオンに癒やされたら、次の癒やしは「森林セラピーロード」だ。道に敷き詰められたウッドチップは踏み心地がよく、大変歩きやすい。周囲の風景や木漏れ日と相まって、日頃のストレス解消にも最適だ。
1周3時間30分の大自然との触れ合いで、心も体もリフレッシュできるだろう。ところどころに絶景ポイントが散りばめられ、大落差の滝など、見どころ満載の三頭山。都心からのアクセスもよく、日帰りハイキングにも丁度いい。くれぐれも熱中症には気を付けて、ぜひ晴れの日に出かけてほしい。
●【MAP】檜原都民の森
●【MAP】三頭山山頂
●【MAP】三頭大滝
●施設名 都民の森
住所 〒190-0221 東京都西多摩郡檜原村7146
電話 042-598-6006 FAX.042-598-6703
・ホームページ https://www.hinohara-mori.jp/
※営業日時はホームページよりご確認ください