■連泊キャンプのデメリット

① 暑い時期は食材の管理に気を使う

これからの季節、肉や魚をはじめとする食材の管理を徹底しよう(撮影:伏見みう)

 連泊の場合は持参する食材の量が普段より多くなるので、その管理は大変だ。気温が高いため、保冷剤が足りずに食材が傷んでしまうこともあるだろう。

 去年の夏、筆者が友人らと連泊キャンプに行った際、3日目にクーラーボックス内の保冷剤がほとんど溶けてしまい、持参したバターが溶けて漏れてしまったことがあった。食べきれなかった肉を持ち帰って食べるのに不安もあったので、途中で保冷剤を買い足す、食材を中日に調達する、電源付きサイトでポータブル冷蔵庫を使うなどの工夫が必要だ。

 インスタント食品を併用するのも一つの手。暑い時期には特に食材マネジメントを徹底しよう。

② お風呂をどうするか、着替えをどの程度持って行くかの判断が難しい

荷物が増える連泊キャンプ。着替えをどの程度持っていくのかの判断が難しい(撮影:伏見みう)

 連泊キャンプでは着替えをどの程度持っていくか、迷うことがある。宿泊するキャンプ場にお風呂はあるのか、近場に日帰り温泉があるのか、どのタイミングで入るのか、など荷物のパッキングの判断がなかなか難しいのだ。

 もちろん毎日シャワーを浴びる、もしくは温泉に浸かるのが理想だが、荷物が増えるので涼しい季節は一日スキップしても大丈夫と想定する人もいるだろう。

 初日はお風呂に入らず、中日に近場の温泉に立ち寄る予定にしていた時のこと。想定以上に暑くて汗をかいてしまい、じっとりする肌が気持ち悪く不快なまま就寝することになったことがある。ボディシートを持っていく、多めに着替えを持っていくなど工夫をしつつ、着替えもマネジメントをするのが大切だ。

③ 予想以上の暑さ・寒さや天候不良が辛い

予想外の天候の中連泊キャンプを続けるのはなかなか辛い(撮影:伏見みう)

 連泊キャンプでは天気予報を確認しても、予想以上に暑い、寒い、天候不良になることがしばしばある。山の天気は変わりやすく、夏は夕立も発生しやすいので、想定外の天候に悩まされるのだ。

 5月中旬、高原に行った際には予想以上に夜が冷え込み、冬用のシュラフを使っても寒さでなかなか寝付けなかったことがある。この時は2日目、3日目の夜にまたあの寒さが来るのかと憂鬱になったものだ。途中、買い出しの際に湯たんぽや使い捨てカイロを調達したので乗り切れたが、予想外の天候には心が折れてしまう。

 せっかくの楽しいキャンプが辛い時間になってしまうので、できる限りの事態を想定して準備をしておこう。

④ 家族の休みを合わせられるか、予約を取れるかなど心配事が多い

 連泊キャンプの何よりの心配事は、休みを取れるか、その期間で予約を取れるかと言うことだろう。特に家族や友人と出かける際は予定の調整が少々大変で、キャンプ前日に残業が長引くと翌日のスケジュールが遅れることもある。

 数か月前から計画しても急遽仕事の予定や家庭の事情、天候不良でリスケ、もしくはキャンセルしたこともしばしばある。

 しっかり予定を調整して、キャンセルになってしまっても気落ちしすぎないことが大切だ。

■連泊キャンプで極上のゆとり時間を楽しもう

連泊キャンプの極上ゆとり時間で何をするか考える時間も楽しい(撮影:伏見みう)

 連泊キャンプは普段のキャンプでは味わえない、極上のゆとり時間を楽しめる。メリットがある一方でデメリットもあるが、なるべく予定をしっかり立てて、多少のトラブルは楽しむくらいの心がけが、決行と成功のコツだ。

 しっかり予定を立てて、時間に追われないキャンプ時間を楽しんでほしい。