■手持ちのハンモックに被せて使う「後付けバグネット」

 バグネットの付いていないハンモックでも、後付けタイプのバグネットを使えば、外と隔てた空間を確保することができます。後付けタイプのバグネットにも、サイズや出入りの方式の違いにより様々なタイプがあります。

 

<後付けバグネットの特徴>

・ハンモック、バグネットの組み合わせを自由にアレンジできる

・大きなサイズのバグネットを選べば、一体式より広い空間を確保(背面も覆える)できる

・設営にはバグネット一体式よりも手間がかかる(本体とは別にバグネットを設営しなければならない)

・トータルウェイトはバグネット一体式よりも重たくなりやすい

 

<後付けバグネットを選ぶときのポイント>

・重量と収納サイズ(軽量タイプは100g台〜)

・セットアップ方法(セットアップに手間がかかる場合もあるため)

・空間の広さ(どれくらいまで覆えるものが欲しいか)

・出入りの方式(ジッパー式、スライド式、コード式など)

 

■後付けバグネットのおすすめ

・COCOON/Mosquito Net Ultralight(190g)

COCOON/Mosquito Net Ultralight

 背面までしっかり覆える広さながらも、重量を200g未満に抑えた軽量バグネット。側面のジッパーを開閉して出入りするシンプルな構造。虫のプロテクションの高さと軽さを両立した選択肢。

しっかり覆える広さながらも、重量は190g

https://aandfstore.com/products/12550064000000

・ENO/Guardian DX™ Bug Net(368g)

ENO/Guardian DX™ Bug Net

 付属のスプレッダーバーをバグネット上部に挿し込むと、上部が天井のように広がる構造で、かなりゆとりのある空間を作り出せるモデル。この空間の広さにより、背面はもちろん手足がバグネットに触れる機会を減らせるため、より確実に虫刺されを回避できる。

バーを差し込むと、上部が天井のように広がる構造

https://enohammock.jp/products/guardian-dx%E2%84%A2-bug-net

■バグネット以外に虫対策の方法はないのか?

 バグネットがあれば、羽虫のストレスに晒されない空間を「ある程度」は確保できますが、ハンモックの場合、一般的に販売されているバグネットで覆えるスペースはかなり限定的です。テントの中にいるときのように調理や食事、着替えなどができるほどの広いスペースを確保するのは難しく、基本的には「寝るためのスペースをつくるもの」と考えた方がよいでしょう。

 次回はバグネットに頼らない、ハンモックならではの虫対策の方法も交えてご紹介します。