■絶景、深山山頂と深山第二山頂(仮称)

深山山頂付近からの眺望
深山第二山頂からるり溪ゴルフクラブと高原リゾートを見下ろす

 深山の名前は、大阪府・兵庫県と3府県にまたがる山脈の最深部に位置することに由来する。山頂にはご神体の大岩「深山宮」がある。ご神体は立入禁止だが、ご神体を一周する小道は目の前に遮るものが何もない絶景スポット。北側にはずっと奥まで広がる丹波の山々が見渡せて爽快だ。

 深山宮正面には深山レーダー雨量観測所があり、そこから続く舗装林道を少し下ると、深山第二山頂が見えてくる。ススキに覆われ、いかにも絶景スポットという雰囲気を醸し出しているので、見落とすことはないだろう。

 深山第二山頂から東側を見ると、真下に「るり溪ゴルフクラブ」と「京都府立るり渓自然公園」の高原リゾートが見下ろせ、南側には北摂の山々が一望できる。筆者が訪れたこの日は、快晴ではあったがモヤがかかっており、残念ながら大阪湾までは見渡せなかった。

■見どころいっぱい、兵庫県立ささやまの森公園

ささやまの森公園 活動拠点施設前のオブジェ
ささやまの森公園の水車
ささやまの森公園 東尾根コース入口

 今回、登山口に選んだ兵庫県立ささやまの森公園自体は見どころがいっぱいのスポットだ。

 活動拠点施設付近は舗装された緩やかな道で散歩に最適。昔懐かしい手押しポンプの井戸や木製の太鼓橋、木彫りのオブジェや遊具、森の迷路など、家族連れでも丸一日楽しめるスポットが満載だ。また解説の看板も多く、例えば杉の植林の中に突然現れる石垣も、「昔は水田で石垣は猪除けだった」という解説があり、知識欲も満たされる。

ささやまの森公園 クリ林の園地
ささやまの森公園 クマのオブジェが目印、森の迷路
ささやまの森公園はこうした解説の看板があちこちにあって楽しい

 雑木林の散策路、黄葉樹の散策路など、テーマに分かれた散策路もささやまの森公園の見どころ。ただ散策路は散歩道ではなく登山道になるため、登山靴などの登山装備が必須となる。

 ささやまの森公園の楽しみ方は、登山以外にも散歩、散策、トレラン、野鳥観察などさまざま。

ささやまの森公園の遊具
ささやまの森公園 八幡谷ダム
ささやまの森公園 八幡谷ダム。コイが多数泳いでいた

 なお、開園時間は9:00〜17:00まで。月曜日は休園日だ。月曜日が祝日の場合は、その翌日以降の平日が休園日、12月29日〜1月3日も休園日になるので、確認してから出かけたい。

■兵庫県立ささやまの森公園への行き方

 兵庫県立ささやまの森公園へのアクセス方法は、車が最も便利。高速道路を使う場合、舞鶴若狭自動車道・丹南篠山口ICから約18km、約30分。一般道利用は、国道173号線と国道372号線が交わる「安田西」交差点の100m南、ローソン篠山安田店の裏から篠山街道を東へ入る。少し走ると公園入口の看板があるのでわかりやすい。

 絶景の深山、見どころ満載のささやまの森公園の紹介であった。登山ビギナーで自信のない方は、ちょっと様子見で、ささやまの森公園だけでものぞいてみよう。

兵庫県立ささやまの森公園 http://www.sasayamanomori.jp

●【MAP】深山/深山宮(深山神社)

●【MAP】深山第二山頂(仮称)

●【MAP】舩谷山

●【MAP】兵庫県立ささやまの森公園 活動拠点施設