■大吉山を経て、朝日山山頂へ

「朝日山観音」の案内(写真:山本佐和)

 観光客の多くは、大吉山展望台までで引き返す人が多いのだが、実はこの近くには知る人ぞ知る穴場がある。大吉山から続いている「朝日山」だ。

 展望台から約15分と近くにあるのだが、なんといっても場所が分かりにくい。時折見かける「朝日山観音」という案内を見落とさないのがポイントである。

道幅が細く急な坂道(写真:山本佐和)

 案内に沿って進んでいくと、当初のなだらかな道と違って細く急な登山道が現れる。この坂道を登ると朝日山観音像が祀られている朝日山山頂(標高124m)に到着だ。

朝日山観音像が祀られるお堂(写真:山本佐和)

 大吉山では観光客の姿もあったが、こちらは人もおらず、まさに隠れた名所と言えるだろう。さほど広くないにもかかわらず、観音像が祀られているお堂や莵道稚郎子のお墓、五重塔など見所満載である。

朝日山観音像(写真:山本佐和)
うさぎの置物が飾られている(写真:山本佐和)
朝日山山頂から見える宇治市の展望(写真:山本佐和)

 大吉山と同じく、こちらからも宇治の景色を一望できる。ただ、大吉山の展望台のように休憩所や座る場所はなく、崖の上のような場所なので十分に注意が必要だ。

 この日は天気も良く、遠くの山々まで見渡すことができた。

宇治の名物宇治抹茶ソフトクリーム(写真:山本佐和)

 下山後は、行きがけに「食べたいな……」と横目で見ていた宇治抹茶ソフト(400円)を購入。ハイキングで疲れた身体に冷たいソフトクリーム、これがとても美味しいのである。

 もし余裕があれば、平等院や源氏物語ミュージアムなどにも足を延ばし、宇治の歴史をたっぷりと堪能するのもおすすめである。ぜひ京都の宇治の穴場スポットで自然と歴史に触れるハイキングを楽しんでみてほしい。

 

●【MAP】朝日山観音展望台

※営業日時はホームページよりご確認ください

※この記事の情報は2024年4月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。